第255話 命の選別

 ども。

 新巻へもんです。


 ベランダに置いてある鉢でグレープフルーツを育てています。遥か昔にグレープフルーツを食べようとカットしたら実の中で芽が出ていたので植えたというだけのものなんですけど、樹高50センチぐらいはあるんです。全然世話をしていないのに、枝葉が茂って彩りになっているという感じ。


 さすがにこの猛暑で水をやらないと萎れてきてしまいます。くるんと葉を丸めているので慌てて吸水しまいた。翌日には元気になったのでいいのですが、何か違和感があります。先端の若葉が少し減っていて何か黒いものがいました。あ。アゲハチョウの第1齢虫だ。


 アゲハチョウの幼虫は柑橘類の葉を好みます。だから、新巻の家のグレープフルーツにも結構卵を産みつけられるんですよ。気を付けていたんですがやられました。しかも3匹ももぞもぞしています。この対応が難しい。たぶん、さなぎになるまでに必要な葉っぱの量は3匹分もない。過去に1度羽化まで面倒見たこともありますので1匹だけならなんとかなるんですけどね。


 数年前にも卵を産みつけられて放置していたらグレープフルーツの木が丸裸になりました。しかも、でかい青虫3匹になったもののさなぎになりません。しかたがないので捕獲して遊歩道にある木に追放しました。空き缶に入れた青虫を割り箸でつかんで街路樹に乗せているおっさん。はっきりいって不審者です。


 今回もその未来が見えるので早めに対処しようと思いましたが、いざ実行しようとすると手が止まります。どれを間引くのか。黒く小さな毛虫はたぶん同じ蝶から生まれた兄弟です。そのうちの1匹か2匹を追放しなくてはなりませんが、どうやって選んだらいいのでしょうか?


 追放するにしても柑橘系の木が植えてある街路樹のところまでは1キロほど距離があります。そこまで運んでいくのは正直だるい。じゃあ、プチっと潰すかというとそれも後味が悪いですよね。 と、ここまで書いていて昨夜は酔いが回って寝てしまいました。


 で、本日のこと。グレープフルーツの木を見ると、なんと4匹もいました。しかも、でかくなってるし、若葉を食いつくしています。これはもう難しいということで全員まとめて追放刑にしました。てくてくと片道1キロも歩き、街路樹に移住させます。目に見えるとことには若葉は無かったのですが、あとは自分で移動できるでしょう。


 そんなことをやっているので小説の執筆が全然進みません。この土日は1文字も書いていないのでさすがに今日は書かないとなあ。でも、毎日読書でスマホリング欲しい。それ以外のブックカバー、トリぐるみ、フードタオルの全部持っているからこれでコンプリートだぜ。ということで読みにいってきます。


 ではでは。

 

 

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