第89話 汚い話

 ども。

 新巻へもんです。


 今日は汚い話から始めます。食事中の方は注意。ここのところちょっと調子がすぐれません。何かって? ご不浄で排出する大の方の具合ですね。いつもは毎朝心地よくコンニチハしてくれるのです。バナナのようにしゅっとしたのがそれこそ水面から突き出さんばかりの雄姿を見せてくれます。切れもよくて紙もいらないぐらい。


 それが、妙にコロコロしていたり、形が崩れていたりとあまりよろしい形状をしていません。さらに何回も拭かなきゃいけないときは朝から憂鬱な気分になります。仕事に嫌々出かけているのですが、出るものがスカッとすると少しだけやる気になるので、そうでないというのは大問題なのです。連載中の登場人物に何かのクソを踏ませた呪いかもしれません。


 さりげなく宣伝を入れたところで、最近ちょっと気になっていることの話をしましょうか。最近またローマ人の物語を拾い読みしているのですが、西ローマの最後の名将スティリコの活躍と最期の部分でなんとも言えない気持ちになりました。100年ほど間を置いた東ローマのベリサリウスの扱いも大概ですが、あちらは一応天寿を全うされています。


 ローマ帝国の末期といえばゲルマン民族の大移動ですが、その影響で崩壊しつつある国家を文字通り細腕で支えていたのはスティリコと言っても問題ないと思います。彼が使えた兵力がたったの3万人程度というのも泣けるところですが、応召兵がおらず金で雇った奴隷も含まれていたというのが涙、涙。


 そんなスティリコを殺した挙句の結果がローマ略奪だと思うと、言葉が出てきません。バーカ、バーカ。ホノリウスのバーカ、という思いが去来します。そしてプライドばかり高い元老院議員と公共心の欠落した市民。国が亡びるというのはこういうものかと心が沈んでなりません。


 ローマ帝国崩壊後の中世の停滞を知っているだけに、もし、このような愚行が行われなかったら、もう少し古代の文明を維持できたのではないかという思いがよぎります。歴史にIFはないのですが、あのタイミングで西ゴートのオドアケルをガリアに放り込めばイタリア半島は維持できたのではないか。


 ということで、悲壮な気分になっているのですが、一方でこういう男が大好物なわけでして、今の連載が終わったら、実に男くさい架空戦記を書いてみたいなとも思ってます。まあ、古今東西の名将の逸話をミックスしてぶち込んだ銀河英雄伝説という大作が既にあるんですけどね。


 ではでは。

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