第22話 アフィシオン後遺症

 ども。

 新巻へもんです。


 連載中の「ハンナ・ルー 王立空軍第3飛行隊の魔女」のPVがなんと100を超えました。1話から2話へのPV落ち込み率がかなり高く、相変わらずPVをグラフ化するとロングテールですが、正直嬉しいですね。引き続き頑張りたいと思いますのでご愛顧のほどを。


 さて、いいタイミングなので、この作品を書くに至った経緯をお話します。この夏に、とある自主企画がありました。ゆうすけ様のリレー小説「Yプロリレー」です。複数の作家さんで「2000光年のアフィシオン」をタイトルに順番で物語をつづっていくという企画です。


 ジャンルはSF。小説自体も作家さんが変わることで個性を出しつつ、トータルとしてきちんと一つの物語になる見事な作品になっています。実は、ちょっと参加者の方の才能に羨望の思いを禁じ得なかったことを白状しましょう。ご興味があればぜひお読みください。


 それで、アフィシオンというのは作中に出てくる戦闘機の名前です。その飛行シーンがカッコイイんですよ。スピードと爽快感。地上における人間ドラマの部分もいいんですが、私は飛ぶシーンにやられてしまったわけです。ええなあ、自分もこういうの書きたい。


 でもなあ、戦闘機の話だと、そのまんますぎるしなあ。直接正面から勝負を挑む自信もないし。よっしゃ、少しだけ設定変えればいいんだ。じゃあ、何がいいだろう。ドラゴンとか? ダメだ。それ、アン・マキャフリーのパーンの竜騎士そのまんまだ。結局パクリになってしまう。


 自分が超能力で飛べるとか? それはスーパーマンだ。じゃあ、パワードスーツなら、アイアンマン。それに、なんかちょっと違うな。空中戦が書きたいんだから……。そして、気分転換に始めたゲーム中のイラストにあった箒に腰掛ける魔女。これだ。


 待てよ。魔女をストレートに出すとファンタジーに寄りすぎるし、敵はどうすんだ? それに魔法で戦うとなると空中戦じゃなくなるし、最初の構想からずれすぎてないか? なら、世界観をSFよりにしちまえばいいんだ。20世紀初頭並みの文明が発達した世界で、それなりに工業力もあるようにすればいい。これでいけるぜえ。


 と、書き始めたんですけど、読んで頂いた方から指摘を受けましたが、ポール・アンダーソンの「大魔王作戦」に酷似してました。しゃーない。先達が先に書いたのが悪いんだ。それにあっちほど価値観がアメリカンじゃないからな。ということになっておりますです。ご愛顧のほどを(本日2回目のお願い)。


 ではでは。

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