存在の咆哮
鹽夜亮
序文
私は私の、或阿呆の一生を書き上げようと思う。芥川同様、私はこの中に一切の虚飾を行わないつもりだ。ただし、あくまで意識的には、と前書きをすることを許してほしい。人間は皆、無意識のうちにさえ、己をも他者をも欺くのだから。
さて、この作品を書くにあたって、いや、公開するにあたって、それは私にとっての来るべき時が来たということだ。それがいつになるかは、これを書いている私にはわからない。しかし、必ずいつかその時は来るだろう。そのために、私はこうしてパソコンへと向かっている。私という矮小な存在の、しかし他の何者でもない存在の、咆哮をここに記す。
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