みっちゃ~ん、遊びに来たよ~
「みっちゃ~ん、遊びに来たよ~」
そう言ってドアの前に立ってたのは、私の友達の<よっしー>と<マリー>だった。
よっしーは
マリーは
だけど二人は、低学年の頃からの友達で、ちょくちょく家にも遊びに来てくれる。って言うか、よっしーとこもマリーとこも、『お友達を家に上げないで』っていう家なんだよね。だから結局、私の家に集まることになる感じ。
なんか最近、『よその子供を家に上げるのを嫌がる親』っていうのが増えてるんだってね。ふ~ん、って思う。自分は他の子の家に遊びに行ったことないのかな。自分は遊びに行ってたりしたのに他人がするのは嫌だとか言ってるんなら、正直、何様だと思う。
でも、別にいいよ。口先だけで『よく来たね』とか言われるのも嫌だし。そういうの、子供だって結構分かるんだよ。笑顔を作ってるけど目は笑ってないとか、察しちゃうの。
それに比べたらパパは気前がいい。私の友達が遊びに来るのを許してくれる。まああくまで、仕事を邪魔しない範囲ならだけどさ。でもそのくらいは当たり前だよね。私だってよそで迷惑掛けたりっていうのは違うと思うもん。
そんな私達の今のマイブームは、刀剣男子が出てくるネットのゲーム。私はノートPC、よっしーとマリーはスマホで、きゃあきゃあ言いながらやるのが楽しい。
「げ~、またジジイ来た~! うちもういてるって~の! それよりばみちゃん寄こせばみちゃん!」
と私。
「ずるいぞ! うちまだ来ないのに~。オンドゥルルラギッタンディスカ~っ!?」
とよっしー。
「きゃ~っ! 日本号さま~♡ ハアハア…!」
とマリー。
ちなみに、少しくらいはしゃいでもパパはお仕事の邪魔とか思わない。リビングでドッタンバッタンするのはアウトだけどさ。
元々は私の部屋にする筈だったっていう部屋が、私達の遊び部屋。一人で部屋にいるのは怖いけど、よっしーやマリーと一緒なら平気。
二人の他にもたまに遊びに来る子も何人かいる。
私は決して友達が多い方じゃないと思うけど、友達って多いのがいいって訳でもないと思うんだよね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます