　崩壊する家庭から脱出、そして再生へ向かうルナさんのリアルタイムで描かれるエッセイです。

家庭から脱出するのは、物凄くエネルギーが必要だったと思います。

たとえそこが客観的に見てとんでもないところであったとしても、なんとかなるとしがみついているものです。

よく逃げた。

それだけでも、凄いことだと思います。

そして、ルナさんは生きることを選択し、現実を受け入れ、歩き始めます。

説明文やサブタイトルを読まなければ、自然に囲まれた別荘地のような療養施設で、のんびりと体が良くなるのを待っているようにしか思えないほど、ゆったりと優しく言葉を紡いでいきます。

生きることは毎日新しく自分を作っていくこと。

幸せになる方向を、意識的に選択すること。

読んでいると、生きること、生かされていることを忘れ、傲慢になっている自分を見つけます。

そして、空手（くうしゅ）で立ち、心地よい風に吹かれているような、とても清らかな心地にしてくれます。

ちょっと生きることに疲れた時に是非ともご一読されることをお勧めします。

そしてどうかルナさんと、読まれ感動された方の夢が叶いますように。

母と子がいっしょに暮らせる日まで

作者ルナ

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