第51話 未知×危機=リミッタ解除

『joukotuAOIG98HBOIWRao15jnfsoijosjofdisjhfioajfdkhnvjOZeanvo4681washdriahgeHZISAX\Sg6soehgfrohsz;IEDSKnfvhx462dserhfiejf;SJ;OAEJij88eosijr;osjgrsiejgi48;dsnirnsgntuBVBAENV;QHUFEASJNvuasnfulevnrsjdhfuwluehfa+12jdsbuarfuaehfaldnsvjwueh+*Ie:aefseihgrufaSSJVPOIAJWP9e8qw98ejvfsdnviurhaldhv87;oeshrutyhg/z@e]gqaz8Hgjbizeazjirehfvaqwnboajirjg49849wngaskejfads5gsd5grgskjfgirinvsldfowq83qldfsjgsgjs8BSKDL;DjfajhsdGFUEWHAJKDsnvaihuehfglakhdfgaer……………………………』




【スキル『結界術』設計結界“狭籠殻”】

【スキル『結界術』設計結界“刃鏡壁”】

【スキル『結界術』重ね掛け 対象:展開中結界】


「――に地獄の蓋を開かん、現れよ、遍く全て焼き尽くす、浄滅の劫火!」


【スキル『複属性適正』(火・溶)ラーヴァ・フロウス】

【スキル『結界術』設計結界“封小箱” 解放】


 どうもこんにちは、対金鬼ソール戦以来久方ぶりにガチ戦闘中のダンジョンマスターです。何でこんなことになったのやら、実はちょっと私自身も分かって無かったり。いや、心当たりはあるけど認めたくないというか?

 そんな訳で、周囲はどこの世紀末戦争だという有様ですが、回想スタート。




「うわぁ…………」

「ァー、なンだ……ゴーストの階層戻ッていィか?」

「ダメに決まっているデショウ」

「にげたらあとでやみうちしてやる」

「お主ですら必要という状況を考えるんじゃな」

「という訳で、総力戦か……」

「……全員が揃うのは、対神の時だと思っていたのだけれど……」


 原因は、休止期間に設置した街頭アンケートの結果だった。

・このダンジョンのいい所

・このダンジョンの悪い所

・やってほしい事

・止めてほしい事

・ダンジョンの主に一言

 の5種類の紙を各1枚10Eで買えるようにして、代筆機能をONにして設置してみたのだ。100円ぐらい換算な上、1人当たりの購入制限をつけなかったから、そりゃあ膨大な数が寄せられる、とは、思っていたのだが。


「ああああの、いいい言っている間にとりかかっていただけだけまませんか!? つつつ次々に山が増えていくのでおおおおいつかないのででで」


 とか口調はいつも通りどもりまくりながら、しかしまさにずばばばばーっ! という感じで紙の山を仕分けるピーティ。仕分けられた紙は残像を残す勢いで、しかし一切の風を起こさず行動するゴブリン達によって運ばれ、いつの間に設置されていたのか、巨大な黒板のような板に内容が書き込まれていく。

 が、次々別の方向から持ち込まれる紙の山は、その勢いを嘲笑うように積み上がって行っていた。目を周囲に向ければ、それぞれの席だろう場所が確保してある。

 それぞれに引きつったように絶句している皆に、私は軽くため息を吐いて号令をかけた。


「しゃあない。さすがにこれは私でも予想外だし。なんとか頑張るしかないでしょー」


 それにそれぞれ、主で予想外ならしょうがない、という意味の事を言いつつとりかかる皆。何故に諦める基準がそれなのかが分からないが、まぁ取り掛かってくれるなら良しとしよう。

 席に着くと同時に運ばれてくる紙の山。それぞれのボックスの意味を確認してみれば、質問ごとの箱と、判別不能の6つに分かれているだけのようだ。量が量なので、内容の確認はゴブリン達に任せているのだろう。

 ならば、内容は後であの巨大黒板を見せてもらうとして、まずは仕分ける事だけに集中しよう。


 で、数時間後。


「……時間による購入制限付けようと思うんだ。どうかな」

『異議なし』


 手を動かしながら、ぽつりと呟いた内容に全員一致で即答が返ってきた。紙の山は全く変わらない勢いで襲来し、その量は一向に減ったように思えない。今も次々と意見が書かれては投函されているんだろう。


「ピーティ、どのくらいなら捌けそう?」

「え、えとえとえと、ですねそうですね、倉庫の整理の方はもう手放しになっても大丈夫だとおお思うのでえとえと、この半分ぐらいの量ならなんとかなんとでもなるかと思うのでですけどももも」

「了解、数自体は黒板に書かれてるみたいだから、午前と午後で合計その数になるように制限かける」


 紙を仕分け続けながら尋ねてみれば、考えながらなのかいつもよりどもりが少ない答えが返る。それを基準として、この半分の量ってそれでもすごくないかと思いつつ山をまた一つ崩し切った。即座に新しい山が築かれるのでそちらにかかる。


「つか、主の捌く量もとんでもないけどな……箱見て内容読まなくていいんだと割り切ってるんだろうけど、それでもとんでもない」

「おれもてさききようなほうだとおもってたけど、あるじにはまけるぞこれ」

「器用さの種類の違いじゃないの? 鍵開けとかになると勘も大事なんだろうし」

「そうかのう……とてもそれだけとは思えないのじゃが」

「……マスターが規格外なのは今に始まった事じゃないわ。今更じゃないかしら……?」

「何でもかんでも私が規格外だからって収められると、それはそれでどうなんだろうと思うけど」


 要領を掴んできたのか、割と器用な面々から会話が始まる。それに適当に答えつつ、読めない1枚を判別不能に放り込んだ。そのままぺいぺいと紙の山を崩していく。その横で、絶妙のタイミングで一杯の箱を空の箱に入れ替えていくゴブリン達。

 何百何千回も見た動きなので意識せず次の紙を仕分けようとして、


「……?」


 ふと、何か嫌な予感がした。「ちょいごめん」と短く声をかけて席を立ち、スイッチを起動して真っ黒一式に着替える。護剣とワンドを召喚しつつ、黒板の方へ声をかけた。


「ごめん、今の判別不能の箱戻してくれる?」

「あン? どォした嫁」

「うん。なんかヤな   」


 感じが、と、続ける前に。

 ぐわん、という感じで、視界の全てが歪んで見せた。




 で、とっさに最大防御を張りつつ全員に連絡を取ろうとするも念話は通じず、ソールすら辛うじてどこかで生きているのが分かる程度。

 何事と思いながらも現状把握しようとした矢先に、極彩色だった謎空間である現在地点が一気に広々とした荒野に書き換えられ、ワームだのなんだの、割とゲテモノ系のモンスターがわらわらと文字通り湧いて出て襲い掛かってきたので迎撃中。

 回想終了。さぁ、ここは一体どこなんだか?


(ま、さすがにこれだけ無茶苦茶してみたかいはあったって感じかな)


 さっきから乱射している魔法はそれぞれとんでもない威力だ。というか、加減していたらあっという間に物量で押し潰されてしまう。何しろ途中から空から急降下してくる奴まで加わったし。

 まぁ地面があるだけマシ、なわけあるか。ワームの類は真下からでも襲ってくる。結界の殻は全方位からの攻撃を防ぐから、丸呑みにでもしない限り破れないけど。呑まれたところで腹をぶち抜くが。


(さて、それじゃあそろそろ攻撃に移るか。この程度の持久戦で私が落とせると思われているのもいい加減腹立つし)


 しかし、やっぱり副砲的な武器は作るべきだな。あんまり物量で押されると、魔力はともかく手が足りない。もちろん同時展開はもっと鍛えるべきなんだけど……。

 つか、並列処理が大変そうだから、自動砲台化して魔力注ぐだけにすればいいのか。そうすれば手加減も出来るな。まぁ出来たからって侵入者相手には加減なんてしないけど。

 ……いや待て? 段階的に自分にペナルティをつけて難易度設定して、そして前の難易度をクリアしないと次の難易度に挑めなくて、しかも一番上の難易度でないと私は倒せないみたいなルールに出来ないか……?


「……それいいな」


 思わず独り言で呟く。

 これなら実力でダンジョンを突破できる人でないと倒せなくなるな。幸運にボスエリアに飛ぶことができた人が居たとしても、その幸運だけでは私は倒し切れない。

 んでもって連続挑戦は当然禁止。ボスエリア最高難易度は前半戦と後半戦の2回に分けて、フィールドを変えたら大掛かりな仕掛けでも使えるし……ぱっと思いついたにしては中々よし。帰れたら実行しよう。


(ま、帰れたらだし、元の世界に戻れたら関係ないんだけども――)


 結界(大)を時間稼ぎの壁として360度に張り巡らし、スキルの発動を押さえ待機状態にして溜めていく。それが臨界を迎えたあたりで、目星をつけていた方向をワンドの先で指し示した。


「さぁ、この箱庭の外側、見せてもらおうか」


 放つのは現状最高威力の魔法を、その場で相殺しないようにかつ何重にも乗せ重ねたコストも手間も度外視した一発。思いついたのは良かったんだけど自分のダンジョンの中じゃあ怖くて放てなかったんだよね。

 さ、ぶっ壊れろ?


きゅどんっっ!!!


 そんな、聞くからに大経口の発砲音をさせてすっ飛んで行った先は地平線。いやぁだっておかしいよ。モンスターは次々湧いて出てるんだけど、そのエリアがどーも300m四方ぐらいの中に固まってるんだよね。

 となれば、その向こうには誰かが居る筈で。居なかったとしても最初の状態からの書き換わりを見ていれば、少なくとも何かはあるのが明白だ。だったら風穴開けてやんよ!

 飛んでいった魔法は途中で湧いてきたモンスターを片端から蒸発させつつまっすぐ飛んで、恐らく何かある、と踏んでいた四方の境に接近し、


――――――――――――!!!

「わぁっ!?」


 一瞬撃ったことを後悔するぐらいには、超超特大の爆発を起こした。
















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属性:???・???

レベル:???

マスターレベル:???

挑戦者:???

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