行けっ！初心者にんぷさん！～わたしの妊娠･出産エッセイ～

第11話 里帰り&また新たな問題が！？

　さて、妊娠糖尿病以外はさして大きな問題もなく妊娠中期を過ごした私ですが、妊娠27週（7ヶ月）頃に会社をやめました。

　うちの母親は「一日中子供といると気が滅入ってくるから働いたほうがいいわよ！」と常々言っていました。

　初めは私も「そうだよな～保育園に通った方が社会性も身につくし、色んな刺激があって子供の発育にも良さそう」と思っていました。

　それに一人子育てするのに3000万くらいかかるだとか、老後の資金も2000万円くらいいるとか聞いていたので、収入が減るのは怖い～！　

　でも育休が取れるのは産後二ヶ月までってのがどうにも引っかかって……。

　二ヶ月ってまだ生まれたばかりじゃないですか。母乳も必要だししょっちゅう泣くし、母体もまだ完全に回復してるわけじゃないですか。

　それを朝、保育園に預けて、会社で八時間働いて、保育園に迎えに行って、買い物して、晩ご飯を作ったり家事をして、って考えると、いやいや無理！　ってなってしまいました。

　実際に二ヶ月で職場に復帰した人も知ってますが、自分がそれをすると考えると、とてもじゃないけどできるとは思えず……。

　近くにおじいちゃんおばあちゃんがいて協力してくれるならいいんですけどね。

　それにちょうど旦那に転勤の話も出たこともあり、大人しく会社をやめました。

　せっかく職場に復帰しても旦那の転勤でまたすぐやめるかもと思うと、なんとなく復帰もしずらいですし。

　というわけで、妊娠27週～31週ぐらいまでは、一人気ままに専業主婦生活を送っていました。

　でも会社をやめる前までは、会社が無いと暇だろうな、毎日何をして過ごしたらいいんだろう、と思っていました。

　そこで「毎朝、片付けをして掃除機をかけて、洗濯は○時、〇時～〇時までは執筆をし、〇時からは買い物に行って～」と細くスケジュールを立て、有意義な生活を送ろうと決意。

　だけどいざ専業主婦生活に入ってみるも……時間があるからといって家事や執筆をするわけじゃない！

　掃除をするのも働いてる時と同じ週一回だし、凝った料理を作る訳でもないし、執筆時間も働いている時と変わらないじゃないですか。

　ほとんどの時間、昼寝かネットかテレビを見てる～！笑

　Netflixやアマプラでアニメをめっちゃ消化しました。

　SAOを最初から全部見たりジョジョを一部から見たり、海外ドラマを見たり……。

　まさにぐうたら生活でした。今思うとこの時が一番楽しかったです。

　そして妊娠32週頃から私は実家に戻り、実家の近くの病院に転院しました。

　色々な出産エッセイを読んでいると、妊娠が分かったらすぐに産む病院を決めて予約を取らないといけないだとか書いてあったりもしますが、うちの実家は田舎なせいか、32週頃に診断書をもらって予約して～という手続きだけでＯＫでした。

　実を言うと、私は産む時は絶対に無痛分娩がいいと思っていたのですが、調べてみると近くに無痛分娩を扱っている病院はなく、仕方なく実家から一番近い病院にしました。

　ちなみに実家からその病院までは徒歩3分という近さ。

　検診に行くのも楽！！

　しかもその病院は、なんと病院食が天皇陛下も泊まったこともあるという高級ホテルから提供されているという話なのです。

　ホームページで見た、出産後に食べられるという「お祝い御膳」もめちゃくちゃ美味しそうで、「ここいいじゃん！」と思いました。

　食事が美味しいかどうかは大切……！

　そしていざ病院に通ってみると、担当のお医者さんは今度はイケメンじゃなくて若い女の人でした。良かった～！

　やっぱり医者は女の人の方がなんとなく安心ですよね。

　中には怖いおばちゃんもいるみたいですけど、私の担当の人は優しかったです。

　そして転院した病院で検査。懸念してた血糖値も安定し、良かった～とホッとしたのもつかの間……

医者「血圧が高いですね」

　ええ～！　血糖値が治まったと思ったら、今度は血圧！？　健康的な食事を心がけているのになぜ……

「血圧計を買って毎日朝と夜に測って下さい」

　めんどくせぇ！　しかも血圧計、結構高い！

　一万円超えがほとんどで、一番安いのでも4000円くらいしました。とほほ……

　しかも血圧をその後毎日測ってみたところ、高かったのは初めの一回だけであとは正常値だったっていう……4000円返してくれ！

　今ではその血圧計は父親が愛用しているとのこと。私は一切使っていません。

　そんな訳で、私の実家ぐらしが始まったのでした。