第570話 ヒロユキ&ジュンパクvs不死鳥 勝負開始!


 「ーーーー!!!」


 デスフェニックスは高熱の羽を撒き散らしながら上空へ舞い上がり久しぶりの大空を自由に飛び回る。



 「アニキ、あれが僕たちの敵って事かな?」


 「……だろうな」


 「いや〜……2人で?」


 「……だろうな」


 「ふざけんな☆」


 ジュンパクはニコニコしながら言った後にため息をつく。


 「はぁ……デスフェニックスは名前の通り死を運んでくる鳥、伝説ではそのモンスターが通った後は焼け野原になって何も残らないって言われていたけど、正体はこれだったんだね」


 「……あぁ」


 「おまけに不死鳥と言われるのは羽1つでもあれば死ぬことが無いって言われてる」


 「……そうだな」


 「アニキ、聞いてる?」


 「……聞いてる、つまりアイツを羽1つ残らず始末すればいいんだろ?」


 ヒロユキが軽くいった事にジュンパクはニヤリとする。


 「そう言う事♪さっすがアニキ!ちなみに伝説の勇者は何らかの方法で封印したみたいだから何か思いつく?」


 「……まずは斬ってから」


 「やる気全開だねアニキ」


 「……さっさと終わらせて確認したいことがあるからな」


 「うひゃぁ、伝説のモンスターを前にさっさと終わらせる発言なんて本当にアニキはかっこいいんだから!」


 そう言ってジュンパクは真っ白な鎖鎌を持ち、ヒロユキは黒刀を持った。


 「敵は空を飛んでるから空中戦になるね、アニキ」


 「……任せろ」


 【リブラ】の魔眼を発動させジュンパクとヒロユキはその場からゆっくりと空中に浮かんでいく。


 デスフェニックスはまだ小さな2人の存在に気づいていない。


 「とりあえず色んな属性を試してみよう、ミーは雷を試すからアニキは水をお願い」


 「……解った」


 お互い、魔皮紙を持ち手に巻いて準備を完了する。


 「……行くぞ、ジュンパク」


 「うん!アニキ!」



 そして、2人はデスフェニックスに向かって飛んで行った!


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