第560話 化物大戦争開始!
「【眷属召喚】?」
「そう、私の能力の1つでこういう風に眷属を召喚できる」
ルダは隣に成人男性1人分程の魔法陣を展開させ、1体のブルゼを出した。
「う……」
アンナの嫌な思い出がよぎる。
「あの時のモンスター……」
「大丈夫さね、私が命令しない限り襲ったりはしないさね」
「……」
顔を真っ青にしてグッとこらえた。
「ごほん……それで、こいつは何匹出せるの?」
その質問に対しルダはドヤ顔で答える。
「ざっと小さいのも含めたら11億ってとこさね!」
「11!?!?!?」
「アンナよ、人間の精子が1日に1人からなんか作られるか知ってるさね?」
「は?何で今そんなこと__」
「答えるさね」
「知らないわよ、考えたこともない」
「人間の男性が1日に生産できる精子の数はざっと5000万〜1億さね」
「だから何なのよ?」
「その全てが人間という名の生物の核、私はその核を変換して眷属として召喚する事が出来るさね、ちなみに個体差によって使う量が決まってるさね」
「…………まぁ、そう言われると納得は行くわね」
「どうやって採取したかまで聞くさね?」
「予想はつくから遠慮しとくわ……」
「カッカッカッ!若いってのはいいさね!」
「分かった、分かったから……それでさっき追ってきてないって言い切ったのね?」
アンナは“眷属”と聞いて色々と予想したことの1つを言うとルダもそれがわかって
「そうさね、故に……今から急いで眷属達を召喚するさね」
ユキナが大要塞を広げてる事を話した______
____そして、現在。
「これはまた……随分と大規模な戦争になりそうね」
アンナは各方面に配置させたブルゼ達からの映像を見ながら呟く。
映像には1つの大きな森の要塞が各方面から映し出され、射程範囲に入れば撃ち落とすと言わんばかりに此方へ花やツボミを向けている。
「よく見れば見たこともない新種もいるさね」
そして木の根で作られた陸地には様々な花や果実の頭をもった植物兵士が構えている。
「考える事が増えたわ、面倒くさい」
「…………その言葉」
「?」
「いや、何……私がこの姿になって好きになった人の口癖さね」
「そう、じゃぁ生きて帰ったらその人に言ってあげなさい」
「ククッ」
「何がおかしいのよ?」
「いや何、敬語じゃないのが板についてきたなって思ってさね」
「言ったのはアナタよ」
「よろしいさね、ちなみに生きて帰っても言わないさね」
「どうして?」
「恥ずかしいからさね」
「フフッ」
「ククッ」
「じゃぁ、行くわよ、進軍!」
その言葉と共にこちらのブルゼ達が大要塞に進軍を始めた!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます