抵抗

転がり込んだ絶望に

私はそっと目をった

矢鱈やたらほうけた顔をして

何時いつの間にやら死にたがる

んな男を選んだか

其れが御前おまえ企図たくらみ

殺されそうな勇気なら

絶えず飽くまでれて遣る

せいの鼓動を呉れて遣る

端に浮かんだ喇叭音らっぱね

招き寄せては手繰たぐり寄せ

グッと力を入れて遣る

其れでも未だ去らぬとは

其れが御前の有る故か

よいの絶望る故か

されど我が身の深奥の

獅子の果実をみながら

風に預けしたてがみ

永久とわに脈打つ爪のこえ

全き空に囲まれて

ひろき夢このうつつ

転がり込んだ絶望に

私はそっと目を遣った

転がり込んだ絶望に

私はそっと目を遣った……


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