怪盗になったら一度はやってみたい事 黒銘菓短編集15弾

黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)

怪盗タツミン颯爽登場

『怪盗』

それは人の心を掴んで離さない夢の存在である。




「怪盗タツミンが今夜、この美術館の宝石。ここにある『ナローの欠片』を狙いに来ると予告状が届いた。

皆、気を引き締めていくぞ!」

私の天敵、下野警部が予告状を頭上に掲げてそう言った。

後ろには綺麗な宝石。アレが今回の獲物だ。

「警部、しかし、タツミンは本当に来るのでしょうか?」

ベタな質問が来た。

「絶対に来る!

タツミンは決して予告状無しでは盗みをしない。

そして、予告状だけは決して嘘が無い。

奴は必ず来る!」

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