第168話 ダンジョンバトル3

俺達はダンジョンバトルをする事になった。


俺のダンジョンで召喚したスケルトンの大群と、気功士達、ヴァンパイア達と一緒に巨大ダンジョンのマスターと戦う事にした。


俺達は学園都市郊外の巨大ダンジョンに突入した。


俺に同行してるのは・・・。

ケット・シーのペロ。

エルフのエリ。

ハーピーのハルカ。

雪女のユキ。

魔神パズズのバズ。

ダークエルフのダルア、

空狐のクーコ。


強力な7人だ。


地下10階を進んでいると、ペロがオークと冒険者が戦っているのを探知。


ダルアが、冒険者毎オーク殲滅を提案。


まあ、ダルアは冒険者にあまり良い印象は持って無いからなぁ。


俺達は、初めはスケルトン達に紛れて一緒に進んでいたけど、廻りに大勢いると戦い難かったので、先に進んで来た。


俺達が見逃しても、どうせスケルトン達にのみ込まれるだろうからなぁ。


「何悩んでるんじゃ。どうせこの都市の冒険者ギルドも壊滅させるんじゃろう。それに冒険者の盗賊も多いらしいぞい。やっつけて良いのじゃ」


「まあ、行くか!」


俺達は現場に向かった。


2匹のオークと戦う4人の冒険者達。


「ちっ、何だお前等!此奴らは俺達の獲物だ。アッチに行け!」


前衛がオークを押さえて、後衛の魔導士が詠唱している脇で、弓を構えた弓矢使いが此方を見る。


「ふ~ん。まあ、頑張ってくれ」


俺達は横を通り過ぎる。


「えー。此奴ら殺さないの?生意気だよー」

ダルアが冒険者達に聞こえるように文句を言う。


「な!何だと!このクソアマ」


弓使いが急に弓を構えたままダルアに振り向く。


至近距離。

矢をダルアに向ける。


「へー。ダル達と戦うんだねー」


呪文詠唱中の魔道士が、呪文詠唱を止めて慌てて、弓使いとダルアの間に入る。


「おい!何してるんだ!敵を増やしてどうする?

お嬢さんすいません。此奴は戦闘中で気が立ってるので・・・」


「ちょっと待て、こんな女子供に馬鹿にされて引き下がれるか!オークの後に小僧を殺して、女共は泣いて謝らせてやる」


「矢を射てみればぁー」

とダルアが挑発する。


「お主ら盗賊なのじゃな?」

とエリ。


ハルカとペロとユキは無言で睨む。

俺も当然頭にきているので弓使いを睨む。


弓使いが急に俺に向き矢を射った。


至近距離。


シュッ!パシッ!


エリが矢を右手で掴んでいた。


「おっそい矢じゃのぅ」


ギョッとして目を見開く男。


「な、なんで矢を掴める・・・」


男は弓を構えたまま固まっていた。


「骨が来たにゃ」

ペロの耳がピコピコ動く。


「むむ、早いのぅ。こんなところで時間を掛けなくても良いのじゃ」


「んじゃー、弓使いだけ殺しちゃうねー」


ダルアが予備動作無しで魔弾を放った。


シュッ!ドガアアアアン!!

弓使いの頭が破裂した。


呆然として声も出ず固まる魔道士。


ダッダッダッダダダダダ!


後方より聞こえる足音。


スケルトンの群れが駆け足で迫る。


俺達は冒険者達とオークの横を通り、前方に急ぐ。


やっとオーク1匹を倒した前衛の冒険者が、爆音のあった後方を振り向く。


「何があった!・・・」


後方より迫るスケルトンの群れが目に入り、スケルトンの剣で切り伏せられる魔道士が見える。


傍らには首のない弓使いの死体が倒れている。


「スケルトン!」


一瞬の隙にオークの斧が前衛の冒険者を襲う。


そして、戦闘中のオークともう1人の冒険者もスケルトン達の群れにのみ込まれて、斬り払われた・・・。

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