第27話 迷宮で冒険者達と戦いました
俺達4人は迷宮『猫の穴』に入った。
先頭は俺、気配探知で魔物を探す。
次に俺と並んでエリ、長命種のエルフでありBランク冒険者の彼女は、迷宮探索の経験も豊富で罠を感知する事も得意だ。
と本人は言ってる。
そしてペロ、黒猫のケット・シーである彼女は、順番は何処でも良いのだ。闇魔法の影移動で自由自在に場所を変えられる。倒した魔物の魔石を抜く時は、影移動で瞬時に取ってきて貰えるので大変助かる。
最後にハルカ、ハーピーであり風魔法が得意な彼女は、後衛なので最後方になって貰ったが、俺とエリが並んで歩いている事が気になるらしい。
「後ろからさっきの冒険者達がついて来てるね。」
俺は気配検知で冒険者達を探知していた。
「待ち伏せして
怒り心頭のエリ。
「当然にゃ。失礼だったにゃ。」
プンプンしてるペロ。
「僕も賛成。キモい目で見てたし。」
気持ち悪さで身震いしてるハルカ。
「う~ん。多分、俺達の後を追ってきたのは、他の人達が見てただろうからなぁ。殺しちゃうと真っ先に疑われるよ。」
「迷宮内ではよくある事じゃ。」
「僕も問題無いと思うよ。」
「脅すぐらいにしておこうか。」
「主様は優しいのじゃ。」
俺は後ろから追いかけて来た冒険者達が、俺達を見失わない様に気を付けて、迷宮の小部屋に入る。
冒険者達を待ってると6人の冒険者が小部屋に入ってきた。
6人の冒険者の詳細は下記の通り。
剣士
柄はキジトラ(褐色と黒の縞模様)
斧使い
マンチカンのケット・シー
短い足、灰色と黒の縞模様
魔法使い
ロシアンブルーのケット・シー
短毛、グレイの被毛。
ラグドールのケット・シー
長毛、白い被毛にグレイの顔
弓使い
スフィンクスのケット・シー
極短の産毛、グレイの被毛、
髭が無い
ベンガルのケット・シー
豹柄の被毛、黄色に黒の縞模様
6人全員男だ、猫だから雄か?
エリに投げられた剣士が口を開く。
「『魔抜け』はどいてろ!女達に用がある。俺達冒険者は舐められたら終わりだ。」
斧使いが、斧を構えて下品に笑い、脅す様に言う。
「
「そんな手で斧が振れるのか?」
俺はそう言いながら斧使いの右手に指弾を飛ばす。
斧使いは斧を落とし左手で右手を押さえる。
「つぅ、貴様何をした。」
剣士が右手で剣の柄を握った瞬間、剣士の右手にも指弾を飛ばす。
剣士も剣を落とす。
「くっ。何だ急に右手が・・・。」
「お前もそんな手では剣も持てないだろう。黙って帰れ。」
剣士に向いて忠告した。
異変を察知した魔法使いが魔法を詠唱していた。
「魔法の火よ、弾になりて敵を撃て!
杖を俺に向けると
同時に弓使いが矢を番え俺を狙っていた。
「魔抜けがぁああ!これを喰らえ!」
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