我ら吹奏楽部
@tachibanaran
第1話 入部
「新入部員の皆さんこんにちは。私は花園中吹奏楽部部長の3年城咲雪奈です。今日は新入部員パート決めを行います。新入部員は呼ばれた順に会議室4に一人ずつ来てください。時間が来たら呼びに行くのでソレまで音楽室でゆっくりしていてください。亅
…緊張するな…
そう心の中でつぶやいた。
「愛華大丈夫?めっちゃガタガタしてるよ亅
「大丈夫…じゃないよ亅
私は若宮愛華。中学一年生で吹奏楽部に入部した。最近友達になった零奈とともに入部した。ちなみに小さい頃からトロンボーンを吹いているので楽器はトロンボーン志望。
「え〜、若宮、沖田、佐藤、会議室4に来てください。」
放送が流れた。あ〜…次は私の番だ…
「愛華、ファイト〜」
「緊張しかしない」
そう言いながら歩いていくとついに会議室4についてしまった。
「若宮、入りなさい」
…怖い……手汗ヤバイ…緊張しかしない…
入る直前零奈を見るとニコニコ笑顔でこっちを見ていたので、とりあえず睨んでおいた。
「自己紹介お願いします」
「1年若宮愛華です。音楽が小さい頃から好きで吹奏楽部に入部しました。私は小さい頃からトロンボーンを吹いているので楽器はトロンボーンを志望しています。よろしくお願いします。」
…あ〜、噛むかと思った… そう安心しているのもつかの間だった。
「ではトロンボーンを吹いてください」
…緊張しすぎて音出るかな…
♫〜
「ありがとうございました。参考にしていきます。」
教室を出ると零奈が駆け寄ってきた。
「どうだった?」
「志望する楽器吹かされたよ。」
「え〜!!ダイジョブかな?」
零奈はトランペット志望らしい。
「とりま、頑張れ!」
そう言い残し、私は音楽室に帰った。
…
…
しばらくして零奈が帰ってきた。
「どうだった?」
「ま、大丈夫でしょ。」
「そういえばさ…」
「………」
「………………」
1時間くらい零奈と雑談をしていると部長が帰ってきた。
「みなさんお疲れ様でした。パート発表は明日の部活になります。パートが決まってからは休みがほとんどないので今日は帰ってゆっくり休んでください。2,3年生は新入部員の楽器の準備をしてから帰ってください。これで今日の部活動を終わります。お疲れ様でした。」
…うわ〜、明日緊張するな〜…
「愛華、一緒に帰ろ!」
「いーよ」
…明日いよいよ部活が本格的になるんだ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます