写真

 久しぶりに、素材の写真投稿サイトに写真を投稿した。


 自らが撮影した素材としての写真を投稿し、お客さんがダウンロードしてくれると、写真一枚当たり約3円が報酬としてもらえるという仕組みである。


 かなり前にアカウントを開設し、一時期は著作権にはひっかからないような日本の骨董品や自然の景色などを投稿していた。


 報酬合計が5000円になると支払いの申請ができるのだが、今現在で累計報酬は4500円程度である。


 やはり本気で取り組まないと、稼ぐのは難しいというのが実感だった。


 そんな事からしばらくは、いや、かなり長い間は放置していたのであるが、何を思ったか、再び投稿してみようという気になった。おそらく今の仕事が今年いっぱいでなくなってしまうという事が引き金になっていると思う。潜在意識の中で、何かお金になることをやらねばという必要性を感じているのだ。


 投稿をはじめたからといって、すぐに成果が出るものではない。投稿する写真だって、ニーズのあるものを考えて撮影しなければならないし、素人丸出しの写真は絶対にダウンロードなんてしてもらえないので、それなりの写真を撮影しなければならない。


 私の機材はただ一機、某デジタル機器メーカーに勤めている同級生から安く譲り受けた、コンパクトデジカメだけだ。


 オークションの写真ならこれで間に合っていたのだが、もうちょっと質の良い写真を撮影しようと思うと、物足りなさがぬぐえない。


 写真は好きというだけで、別段詳しいわけではない。絞りだの露出だのシャッタースピードだのレンズだの、細かいことを言い出したらきりがない世界で、お金をかけようと思えば青天井なのはよくわかっている。


 そして世界から見るなら日本は良質の製品を生産している国の一つで、日本製のカメラやレンズは世界中で人気があるということも、一応商売上知っている。


 こんな事が引き金になって、漠然ともう一クラス上のカメラが欲しくなってしまった。


 やはりカメラなら日本光学、Nikonかなという思いがある。そういえば、今仕事をしている道すがらに、ニコンの工場だか事務所だかがある。いつもロゴを見ているので、そんな事もあってか、Nikonが欲しくなった。


 早速公式サイトを見てみると、少し前に発売されたクラシカルなモデルで、中身は最新というものが目についた。いいなと思ったけれど、やっぱりレンズとセットであれやこれやを買えば15万以上する。メルカリではどうかと見てみると、やはりこれも12-3万する。どうせ買うなら新品がいいと思っているものの、金欠の今、こんないい物が買える予算はない。


 今までなら36回払い、月々数千円、というローンを組んで買っていたと思うのだが、今は少しでも毎月の支払いを減らそうと、借金の返済に取り組んでいる最中だ。今後の事を考えると、今までのようにポンポンと借金をする訳にはいかないのである。


 買う前に、もうちょっと写真のことを勉強して、より自分に合ったカメラを買うことができるようにしておこうかなと思っている。


 駅の前にヨドバシカメラがあるので、近いうちに店員さんにでも教えてもらおうかなとも思っている。


 カメラがわかるようになれば、中古品を自信を持って販売することができるだろう。海外にはかなりの日本カメラファンがいると聞く。


 一生懸命になれるかはわからないけれど、ちょっとだけカメラの世界をのぞき込んでみようと思っている。



 

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