パニック障害

 病は気からとはよく言ったものだ。


 カミサンの一番仲のいい友人が体調を崩し、来月いっぱいで仕事を辞めることになった。直接の原因は体調不良で、心臓の調子がよくないと言う。


 カミサンが体調を崩したとき、彼女にはとてもよくしてもらった。家族と同様に接してもらい、子供もきょうだいもいないカミサンにとっては、紛れもなく家族の一員だった。私もカミサンの病院付き添いを頼んだりしてしまったことが何度かあり、とても感謝している。


 かかりつけ医で検査をし、結果があまりよくないということで、大きな病院を紹介されて再度検査をした。


 しかし、症状が出ているのにもかかわらず、心臓自体には異常は認められないとの診断がなされた。念のため、来年もう一度検査してくれるとのことらしいが、かなりの症状が出ているにもかかわらず、病名がつかなかったことに対して、彼女はとても落ち込んでいる。


 私は医者ではないので診断をつけるわけにはいかないが、ネット情報を見ると、この症状はパニック障害と呼ばれる精神的な疾患なのかもしれない、と、私もカミサンも、そして当の本人も思っている。


 実際彼女は仕事やプライベートで大きなストレスをいくつも抱えていて、最近通院をはじめ、薬を飲んでいる。


 私と同じO型で、話を聞くとよく似ている所もあるのだが、根は私と違ってとても真面目な人だ。


 同じ心臓を患ったカミサンの状況とは違い、心臓自体の構造には異常が認められず、ストレスが大きなトリガーとなっているということなので、循環内科ではなく、心の病ということなのだろう。


 治療に関して、今後はいろいろと難しい状況もあるのかもしれないが、全世界の人間は生きていく上で、何らかのストレスを抱えてながら生きているのが現実だ。実際に精神医療の分野ではパニック障害という疾患があり、患者は思った以上に多いと聞く。


 何か助けて上げられる事があれば私も妻も恩返しをしたいと思っているのだが、精神の病となってしまうと、なかなか声もかけずらくなってしまう。


 しばらくは、何でも話せる話し相手になってあげて、様子を見ながら、必要なら助言をしてあげるという感じで見守ってあげようね、と、カミサンと話している。


 今の私の場合は、昔から好きだった音楽を聴いたり、上手くない楽器の演奏を練習したりすることで、かなりのストレスを発散することができている。カミサンもかなり音楽に助けられている。


 彼女もBTSが好きらしい。


 何とか上手くストレス解消ができればいいなと思っている。


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