低品質なコンテンツ

FedExで

　現在コロナの影響で、私達素人が海外へ物を送ることが難しくなっている。

　この海外発送、日本での利用者が最も多いのは、日本郵便が提供するサービスなのだが、このサービスが殆ど機能しなくなってしまった。

　私も今までは、日本郵便のサービスを利用していた。しかし現在、一番取引の多いアメリカへは、船便と価格の高いEMSというサービスでしか送ることができない。しかも、空港周りが混雑しているようで、EMSもいつ発送されるかわからないという状態になっている。船便に至っては、数ヶ月余裕でかかってしまうので、使い物にはならない。

　この状況を受けて、私が利用しているプラットフォームeBayでは、FedEx、フェデックスとの取引が紹介された。本来ならかなり高額な運賃なのだが、eBayで販売した商品に限って、かなりのディスカウントをしてもらえるとのこと。

　私のeBayのお店では、「コロナで発送ができませんよ」とメッセージを掲げてある。バケーションセッティングと言って、旅行へ出かけるときや、店の休みの状況を知らせる機能がある。これを掲げているのにもかかわらずご注文いただけた方には、仕方なく、何らかの方法を探してお送りしているのだが、それも最近では殆どなくなってきていた。

　FedExの話があっても、おそらく売れないだろうから関係ないや、位に思っていたのだが、一応FedExの個人事業主のアカウントを作ったり、eBayとFedExとの間に入っているイーロジというツールの設定などは済ませておいた。これらは私自身興味があるので、何ら問題なく行うことができた。

　先週の土曜日、何とも珍しくアメリカから注文が入った。何年も売れなかった茶道で使う陶器のボウル、くるくる回して飲む器が売れた。正式な日本名もわからないのに売れた。日本の骨董市などに行けば、ごろごろと転がっているようなものである。

　早速FedExで送ってみた。送料は足が出るが、今はこの方法しかないので仕方がない。調べてみると、日本郵便のEMSも、原油高とコロナでエキストラチャージをしているらしく、かなり高かったので、物は試しにと送ってみた。

　イーロジという発送ツールが間に入っているので、操作は簡単だった。荷物を作って送り状とインボイスを印刷して集荷の依頼をネットから送った。土日はお休みらしいので、月曜日に行きますよ、との答えがシステムから案内された。

　今週の月曜日の昼間、荷物は集荷され、その日の夜、成田へ向けて発送された。順調に進んでいるなと思っていたのだが、やはり運賃が高い事もあるのか、サービス内容は素晴らしい。火曜日になってからもう一度データを見てみると、何と水曜日に配達予定ですよ、との知らせが出ていた。ほんとかな、という感じだった。

　昨日の水曜日にデータを確認してみると、「少し予定よりも遅くなります」との表示が出ていた。家に帰ってパソコンでこれを確認すると、「配達に行ったけれど不在でした」と表示されていた。アメリカあたりは配達も適当なのかなと思っていたが、日本同様、不在票が投函され、荷物の手渡しは徹底されているようだった。

　今朝起きてみると驚いたことに、「配達完了です」とのメールが来ていた。13時までに持って行くとの約束で、11時半に配達しました、とのことだった。驚いた。

　月曜日に集荷され、水曜日に配達されて不在で持ち戻り、木曜日に配達が完了してしまった。九州と東北とかの話ではなく、宮城県から発送された、アメリカ合衆国宛の荷物の話である。

　これならお客さんも喜んでくれるだろう。

　ちょっと高いけれど、いろいろと工夫して、使ってみることにしよう。

　それにしても、到着の速さには驚いた。お客さんも驚いているだろうな。