　最近、スーパーで買い物をする事が多い。

　義父は毎朝、食パンを二枚食べ、大量の牛乳を飲む。義父は糖尿を患っているが、トーストした食パンにはとんでもない量のジャムが塗られている。毎日のことだから、自然と消費され、買い物が必要になる。

　カミサンが病を発症してしまい、今現在はまだ療養中で、車に乗ることができない。カミサンが今まで行ってくれていた買い物を、私が代行中なのである。

　もう、何週間か経過したので、段々と慣れてきた。

　屋久島にいたときには、尾之間のA-Coopをよく利用したが、私の家の近くにはヨークベニマルという福島の会社のスーパーがあるので、いつもここに行く。

　カミサンが所有していたマイバスケットを携え、支払いはnanacoで行う。カミサンの買い物についていっていた頃は、nanacoでの支払いやら、チャージやらが何だかもよくわからなかったが、最近では手慣れたものだ。

　忘れっぽい私にとって、買い物メモは必須だ。

　牛乳、低脂肪乳、納豆、食パン、なす、GREEN DA・KA・RA、米、もずく、カット野菜、ブロッコリー、プリン、ヨーグルト…　こんなものがメモには書いてある。追加でカミサンからLINEが来ることもあるので、結構忙しい。

　会計は殆ど、セルフレジで行う。この機械はかなり高いらしいが、私にとってはピコピコレジを通す感覚が面白い。ブロッコリーの手打ちも手慣れたものである。アメリカ産のブロッコリーにはタグがついているが、国産のものにはなく、手打ちする。昨日、北海道産のブロッコリーは野菜高騰の煽りを受けて300円近くしたが、健康第一、国産ブロッコリーを買った。

　カゴにいっぱい買ってしまうと、マイバスケットへの移し替えが難しい。重量物である牛乳や飲み物、ヨーグルトなどを早く打ちたいが、なかなか出てこない。その点、レジ係の上手い人は、これがとても上手い。私のかごの中は、いつもごちゃごちゃである。

　パンや総菜は、一番最後に詰めようと、上の棚に避けるが、覚えているだけでも4回、これで失敗している。一番最後に詰めようと避けた商品を忘れて、会計を済ませ、歩き出してしまうのだ。幸いにも、大抵の場合、私は隣のサービスカンターで、セブンカフェのコーヒーを買うことが多いので、これを注文している時に係の方が気がついて、持ってきてくれるのだ。これまたごめんなさいである。

　カミサンと来ていたときは粋がって、出口近くで荷物をカートから降ろして手で車まで運んでいたが、今はもう、車までカートを押していくことにしている。牛乳や低脂肪乳、各種飲み物などを買うと、マイバスケットはかなりの重量となる。

　必然的に、車を停める場所はカート置き場の近くになり、私の性格上、入り口から遠く、人とあまり遭わない場所に決まってきた。

　昨日も行ったけれど、今日もやはり行かねばならない。主婦業は大変だ。と思いきや、今日は買い物メモを忘れてきてしまった。

　まあ、50のおっさんの手習いだから、こんなものであろう。