クロエの魔導書

雪見

第1章 魔導書と魔導士修行

プロローグ

むかしむかし、そのまたむかし。


まだ魔法が人類に普及していない頃の話。


「ハズキ・クロエ」という、とてもとても優秀な魔法使いがおりました。

子供の頃から魔法を使い始め、12歳の時には上級魔法までマスターする、それはもう「天才」としか言い様がありません、そんな少女でした。


29歳の時には魔法学校まで作ってしまい、これからの未来を担う少年少女が沢山入学してきました。

クロエは、後に「大魔女クロエ」と呼ばれるようになりました。


しかし、魔女の成功も続きませんでした。

彼女は、30歳の時に肺炎という、魔法でも到底治せないような病気にかかり、31歳でその人生を終えました。


彼女は、死ぬ寸前まで、「魔導書」を作っていたのです。しかし、誰にも分からない所へ飛ばしてしまったので、現在も行方は不明です。


これは、クロエの様な優秀かつ天才な魔法使いを目指す、1人の少女の物語です。

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