神様

誰のための祈りか


あなたのための祈りは

純粋で強固で美しく形作られてそして空虚


あなたの願いは私には分からないから


けれども

あなたの幸せのみを祈るのならば

神様はあなたへ優しい光を与えてくださるのではと



わたしのための祈りを


ワタシは頑なに忌避していて


転がる石のように

どこまでも際限がなくなるような

どこまでも自分が信じられないという

自信のなさに見せかけた逃避


どこまで逃げるのか


もう終わりにしよう


わたしというものを

認めてあげて許してあげて抱き締めてあげて


せめてわたしだけは

神様に祈ってあげて





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る