神様

誰のための祈りか


あなたのための祈りは

純粋で強固で美しく形作られてそして空虚


あなたの願いは私には分からないから


けれども

あなたの幸せのみを祈るのならば

神様はあなたへ優しい光を与えてくださるのではと



わたしのための祈りを


ワタシは頑なに忌避していて


転がる石のように

どこまでも際限がなくなるような

どこまでも自分が信じられないという

自信のなさに見せかけた逃避


どこまで逃げるのか


もう終わりにしよう


わたしというものを

認めてあげて許してあげて抱き締めてあげて


せめてわたしだけは

神様に祈ってあげて





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