第15話 悪魔セット

 



「それでその……もう一つ大切なご報告がありまして……」



 ん? どうしたんだ? なんだかオリビアは言いにくそうだな。悪い話かな?

 まあでも今の俺たちは機嫌がいいからな。大抵のことには動じないし、なんなら微笑みを返すさ。


 それにしても魔帝の一族に、魔人じゃない絶世の美女がいるなんてな。特異体質って言ってたけど、恐らく人族にかなり近くなるほど血の薄まった半魔人に手を出したか? それで魔石が無いならもうそれは人族だろう。あの100人近い側室と愛人がいる、超絶エロ魔帝が手を出した可能性が高いな。


 マジでアイツさ、超ドスケベだよ。ロリから超熟女までなんでも手を出してたと聞いて、俺はそのデッドボールまでストライク判定になるゾーンの広さに尊……いや、軽蔑したね。


 もしかしたら、魔帝の子か孫が手を出してできた子なのかもしれないけどさ。まあ魔人や半魔人の女性に手を出す分には好きにすればいいけどな。オリビアに手を出したら許さないけどな。


 しかしオリビアは今日もキマッてるな。帝国の白いフリフリのブラウスを押し上げている大きな胸と、最近短くして肩より少し長い程度にしたストレートの赤髪。そして眼鏡がまたイイ。ちょっとキツめのキャリアウーマンって感じだ。恥ずかしがるオリビアに無理言って黒のスカートも膝下から膝上に短くさせたし、あのヒールも踏まれたくなる。シーナの性癖がうつったか?


 そう言えばオリビアがさっきティナに話し掛けていた時に、お尻に下着の線が無かったな。プレゼントした下着をちゃんと身に着けてくれてるみたいだ。いや、変な意味はないよ? ただオリビアの尻は芸術なんだよ。俺はそれを眺めてたいだけなんだ。


 最初は色々あったけど、魔人は一度屈すると従順だと聞いてた通りで俺のいうことは何でも聞く。そのうえ真面目で努力家で気が利いて仕事もできる。俺とティナの夜の生活の話を聞いた時なんて、男と付き合ったことが無いからか反応が純情そのものでさ。すぐ顔を真っ赤にするんだよ。少々他人にキツいのはまあ魔人だから仕方ないとして、意外と可愛いものが好きでさ、話してみるとなかなか可愛いとこあるんだよな。


 これで魔人じゃなきゃな……いやまあ普段接してる分にはまったく気にならないから関係ないんだけどな。ただ、時たまあの魔人特有の変身顔がフラッシュバックするんだ。

 でもオリビアの尻を見てると俺の悪魔棒が元気になるから、きっと問題ないだろう。竜や戦車や戦艦が擬人化して興奮するのが男だしな。業が深いよな。トカゲのデカイのや鉄の塊が女の子って……


 それより、それよりだ。大量の飛空戦艦や戦闘機と引き換えに治療するほぼ人族の女の子だ。薄く青白い髪って確か白磁色って言うんだよな? 青空に薄く雲がかかってるような色のことだったと思う。綺麗な色だよな。そのうえ白い肌で儚い印象ってストライクもストライク、ど真ん中なんだけど!


 そんな子が病気で苦しんでるのなら喜んで通って治療するさ。そして治療を通じて二人は……マジご褒美じゃね? これで飛空戦艦や飛空空母に戦闘機まで貰えるんだぜ? 反対するティナも飛空宮殿ていうのでコロッと賛成に回ったし。どんなもんかは知らないけど、ティナがニコニコしてるんだから良いものなんだろう。


 しかしオリビアの手札の出し方は見事だった。俺とティナをこんなにやる気にさせるんだからな。魔石のない女性がいるという、皇家の情報なんてそうそう聞き出せなかったはずだ。それを聞き出してカードにした上に、ティナが望む物まで用意しちゃうんだからな。ほんと優秀だよこの子。


「オリビア、言いにくいことなのか? 大丈夫だよ。オリビアは良くやってくれてる。俺は怒ったりなんてしないから。何かミスをしたとしても気にしなくていいんだ。それ以上のことをオリビアはしてくれてるんだから」


「そうよオリビア、気にしなくていいのよ。さあ、さっさと報告して終わらせましょ。その後は一緒にうちで夕食を食べましょうよ」


「うっ……」


 ん? オリビアの気持ちを軽くするために明るく言ったつもりなんだけど、余計に言いにくそうになったな。それどころかなんか泣きそうな顔だ。美人が泣きそうな顔ってなんかそそるよな。鬼畜か。


 俺とティナはそれでもオリビアに負担を掛けないよう、ニコニコしながら黙って報告を待つことにした。もうそれこそ子を見守る親のような温かい目でだ。


 するとオリビアはやっとその口を開いた。


「そ、それがその……アクツさんが叙爵する事になりまして……」


「なんだよ、そんな事か〜。それは想定してたさ。あの魔帝は俺を取り込みたいからな。大丈夫だオリビア、俺は貴族にはならない。断っておくから気にするな」


 そんなことはとっくの昔に想定してたさ。でも俺は貴族なんかにはならない。あの魔帝の臣下になるとか冗談じゃない。アイツに頭を下げるくらいなら死んだ方がマシだ。


 確かに今の俺は魔帝の国の国民であり、その一部の領地の自治を任されている立場だ。外からは魔帝の臣下に見えるだろう。だが俺は魔帝に勝った。この地位は与えられた物ではなくアイツから勝ち取った物だ。この差は大きい。それが貴族なんかになったら、完全にアイツの臣下であることを認めたことになる。だから俺は絶対にならない。これは俺の矜持の問題なんだ。


「ふふふ、そんな事だったのね。私は貴族になってもならなくても、どうせ他の貴族からちょっかい掛けられるのは変わらないからどっちでもいいと思うけどね。コウと陛下は仲が悪いから……まあ受けないわよね」


「冗談じゃない。貴族なんかになるもんか」


 ティナの言うようにモンドレットの野郎が既にちょっかい掛けて来てる。ロンドメルとかいう公爵も、裏で糸を引いてるようなことも聞いた。いっそのこと貴族になって戦争を仕掛けたい誘惑にも駆られるが、そんな事のために魔帝の臣下になるとか割に合わない。


「で、ですがその……もう決まってしまいまして。貴族院も通り貴族名鑑にもアクツ男爵家が登録されました。そ、それに! 全ての貴族と世界中の自治領を治める総督府に告知されました! この状態で断りますと貴族を侮辱したことになり、全ての貴族たちから戦争を仕掛けられます! そ、それは桜島総督府にとって良いことではないかと! 」


「なん……だと? 」


「コ……コウ? 」


 オリビアは今なんて言った? もう確定した? 世界に告知済み? 断ると帝国貴族全てと戦争になる? どういうことだ? さっきオリビアが言ったことは事前の打診じゃなかったのか? 事後報告だった? 勝手になりたくない貴族にさせられて、それを世界中に告知されて断ったら戦争になる? そんな理不尽が通っていいのか? 否! そんな事があってはいいはずがないだろ! 俺は理不尽には屈しない!


「そうか……オリビアご苦労さん。もう下がっていいよ」


 俺は笑顔でオリビアに優しくそう語りかけた。怒ったらだめだ。オリビアは悪くない。悪いのは魔帝だからな。


「ヒッ! と、突然陛下がお決めになって、たった1日で全ての手続きと告知を終わらせてしまったため気付けませんでした。申し訳ありません」


「そうだろうね。あのクソ魔帝のやったことだ。オリビアは悪くないよ」


「あ……駄目だわ、コウはキレてるわね」


「そ、そう言っていただけると……その……こ、これが叙爵に関連した書類と貴族章となります。ティナ! 早く受け取って! 」


「え、ええ……」


あれ? ティナに渡すの? 燃やす用意してたんだけどな。


「そ、それでは叙爵を了承していただいたということで……その……私はこれで……」


「うん、オリビアお疲れ様。ああそうだ。戻ったら魔帝に連絡を入れてもらっていいかな? 叙爵のお礼をしないといけないからさ」


「え? お礼……ですか? 」


「うん。帝国貴族を一人残らず殺してやるって伝えといてくれる? 残念ながら契約があって魔帝を殴ることも半殺しにすることもできないんだよね。本当に残念だけど。ははは」


 殺してえ……けど魔帝に危害を加えない契約をしちまった。あの時せめて殺さない契約にしておけば良かった。それだったらあのクソジジイをダルマにしてやれたのに。クソッ! よくも俺の知らないところで好き勝手してくれたな! こうなったらやられる前に殺ってやろうじゃねえか!


「き、貴族を!? 」


「コ、コウ? 怒るのはわかるけど落ち着きましょう。そんな事をしたら残った人族の国に危険人物として狙われるわ」


「ははは、大丈夫さティナ。こんな事もあろうかとほらっ! 用意しておいたんだ」


 俺は心配するティナにそう言って空間収納の腕輪から黒いスーツと翼を取り出した。


「え? 蝙蝠の翼? それにこの鱗だらけの黒いスーツは……」


「悪魔セットだ。これなら帝国は悪魔に滅ぼされたことになる。うん、俺は関係ない。桜島の平和は保たれた」


 俺は引き攣った顔のティナにそう説明した。前に俺が攻めた時に、帝国人は俺を悪魔と誤認していたみたいだからな。それを逆手にとってデビルマスクとこの翼とスーツで悪魔になりきって滅ぼしてやるさ。


「て、帝国の平和が破壊されます! アクツさん、そんなことやめてください! 」


「そ、そうよ! いくらコウがやったとバレなくても、帝国が無くなったら地球国家が力を付けるわ。私たちが力を付けるまでは帝国の統治は必要よ。コウもそう言ってたじゃない」


「でも叙爵を断ったら貴族が攻めてくるんだろ? だったら先手必勝だろ。先に滅ぼそう」


桜島は防衛に不利だ。貴族軍が散発的に攻め込んで来たら、俺のスキルだけじゃ守りきれないかもしれない。犠牲者を出すわけにはいかない。攻め込まれてからじゃ遅いんだ。


「なんでそうなるのよ……貴族になれば丸く収まるじゃない。そこまでデメリットはないわよ」


「そ、そうです! 陛下も臣下の礼を省略すると、帝城に来る必要はないと。年始の祝いの席に出席する必要もです。地球の国民に上級ダンジョンを攻略すれば、貴族になれる可能性があることを伝えるために今回叙爵しただけだと言っていたそうです。これは世界の安定のために必要なことなのです」


「い・や・だ! 俺は魔帝の臣下なんかにはならない! 貴族を滅ぼしてこの地位を返上してやるんだ」


 メリットデメリットの話じゃないんだ。これは俺の意地の問題だ。断ったなら貴族が攻めてくるなら先手必勝だ。


「ちょっとコウ! なに着替え始めてるのよ! オリビア、本当に断れないの? 」


「貴族名鑑に載った上に告知まで終わらせてるから無理よ……どうしよう……お父様もみんなもこのままじゃ……うっ……ううっ……」


「お、おい……オリビアがなんで泣くんだよ。オリビアは悪くないって。悪いのは魔帝だから」


「そ、そうよ。オリビアは悪くないわ。だから泣かないで」

 

 俺が悪魔セットに着替えてると、突然オリビアが両手を顔に覆って泣き出した。俺とティナはその姿に動揺してオリビアのもとに行き、彼女の肩を抱いて慰めた。


「うっ……でもこのままだとお父様や家族もハマール公爵様もアクツさんに……ううっ……こんな報告をした私も嫌われて……私のせいでみんなが……うわぁぁぁぁん! 」


「お、オリビア泣くなって……オリビアを嫌いになったりなんてしないよ。そうだ! オリビアの一族は手を出さない。これでいいだろ? ハマールとかいう人も手を出さないから、な? 」


 そうだ! マルス公爵とハマール公爵に手を出さなきゃいいんだ。これなら問題ないだろう。


「ううう……お父様は公爵です……ハマール様も……たくたんの寄子がいます……寄子の貴族が攻められているのを……黙ってみているわけには……だからお父様もアクツさんに……うえっ……殺され……うわあぁぁあん! 私はアクツさんを……アクツさんを憎みたく……ないんです」


「そ、そんなこと言われても……頼むから泣かないでくれよ……ティナどうしよう……こ、こんな時どうすれば」


 俺はどうやってもオリビアを泣かせることになると思ってティナに助けを求めた。

 俺が原因で女の子を泣かせたことなんて初めてで、立っていられなくなりその場で泣き崩れるオリビアに俺はどうしていいかわからず完全にテンパっていた。


「オリビア……コウ? こうなったら黙って叙爵を受けるしかないわよ。もともと帝国の領民なのだから何も変わらないわ。貴族になることで、誰からみても陛下の臣下に見えることになるのが嫌なのはわかるけど……陛下に頭を下げなくていいって言ってるんだし、なったからと言って特にメリットもデメリットも無いわ。でも断ればデメリットしかない。それともオリビアの実家を滅ぼすの? 寝食を忘れあんなに尽くしてくれていたオリビアを悲しませるの? 彼女がどんな想いでこの報告をしに来たのかもっとよく考えてあげて」


「ぐっ……うう……くっ……」


 俺はティナの言葉に悩んだ。確かにこんな明らかに俺が怒るような報告をするなんて、オリビアは嫌だったはずだ。でも俺が貴族に……くっ……正直言うと貴族になれば戦争を仕掛けられることをデメリットと考えていたが、今はそこまでデメリットじゃないと考え始めている。


 今回のモンドレットみたいに搦め手で来られるよりは、脳筋貴族に戦争を仕掛けられた方が楽だ。一度大物を滅ぼせば、ほとんどの貴族が俺に逆らわなくなるだろう。俺に戦争を仕掛けられたくないだろうから変なちょっかいもしなくなる筈だ。何より口実さえあればモンドレット子爵を滅ぼせる。そうなれば日本での活動がしやすくなる。これはメリットだ。


 でも俺が魔帝に貴族の地位を与えられるってのが気に入らない……気に入らないが、断ればほかの貴族たちが貴族の矜持みたいなくだらないもので敵対する。そうなれば貴族の筆頭の公爵家も動かないわけにはいかないのだろう。くっ……公爵を殺してオリビアを悲しませるのは……この芸術とも言える尻をもう見れなくなるのは……もう少しで触っても微笑みを返してくれそうなくらい親しくなれそうなのに……くっ……


「ううっ……アクツさん……嫌いにならないで……私を……ううっ……ごめんなさい……」


「き、嫌いになったりなんかしないよ! オリビアには感謝してる。だからマジックアイテムや色々プレゼントしてその気持ちを伝えたんだ。くっ……わ、わかったよ。おとなしく貴族になるよ。帝国にも攻めにいかないから。な? だから泣きやんでくれよ。頼むよ……」


俺の矜持はオリビアの涙と尻に負けた。


「ううっ……ほんとう……ですか? 」


「ああ……でも魔帝には頭なんか下げないからな? ほかの貴族がいようが絶対にだ」


「はい……そう伝えます……そ、その……貴族になることを受け入れたのは……わ、私のために? 」


「まあな。オリビアには感謝してるし、気に入ってるしな。それは俺もティナもリズにシーナだってそうだ。もう何度もうちで飯食ってるだろ? オリビアを泣かせたら俺が恋人たちに叱られるよ。ただ、これだけは誤解しないで欲しい。俺の大切な人に手を出したなら、それが例えオリビアの実家だろうと俺は容赦しない。今回は俺が我慢すればいいことだから受け入れたんだ。帝国が俺たちを滅ぼそうとした時、俺は帝国を滅ぼす。今は利用できるからしているだけだ。俺に帝国への忠誠心なんて求めないでくれよ? 」


 今回は仕方ない。この仕返しは必ず魔帝にするが、今は受け入れる。俺が我慢するだけでいいことだ。オリビアを悲しませてまで張るような意地じゃない。


 しかしこれもハニートラップの一種か? オリビアがそんなことをできる子とは思えないから、無意識なんだろう。宰相もマルス公爵も恐ろしい子を送り込んで来たな。突き返そうにも俺も恋人たちもオリビアを気に入っている。オリビアも帝城にいた時の出世争いから解放されて伸び伸びと働いている。


 今じゃ出会った時のオリビアは別人だと思ってるくらいだ。あれは帝城という魑魅魍魎が巣食うところで働いていたからだろうな。隙を見せればすぐに失脚させられるところらしいし、トップが魔帝だしそりゃ嫌な奴になるよ。人間も魔人も環境によって良い奴にも悪い奴にもなるんだよきっと。聖人も凶悪な犯罪者もみんな昔は無垢な子供だったわけだしな。


 しかしこれは宰相と公爵に完全にやられたな……やられたけど悪い気がしないんだよな。


「はい……しっかりと心に刻みます。その際は私は……アクツさんに……そ、その……わ、私のために我慢していただいて……あ……ありがとうございます」


「ふふふ、泣いてたと思ったら今度は真っ赤になっちゃって。オリビアは可愛いわね」


「いいさ。もう気が抜けちゃったしな。悪魔セットの初陣はまた今度にするよ」


 俺は泣き腫らした顔を真っ赤にして俺を見つめるオリビアがなんだか可愛くて、頬を掻きながら悪魔セットを空間収納の腕輪にしまった。


まあ俺も短絡的過ぎたな。魔帝のこととなると、後先考えず抵抗しようとするのはまだまだガキな証拠だ。守らないといけない奴らが1万人もいるのに総督失格だな。


 そしてこの後、オリビアを家に連れて行き皆で今日あったことを話しながら食事をした。

 食後はティナの部屋でティナとリズとシーナと何やら話していて、キャーキャー言っている声が聞こえたが、恐らく泣いたことを弄られたんだろう。


 今回はオリビアの涙で受け入れたが、クソ魔帝覚えてろよ。オリビアを泣かせたことと、俺の受けたこの屈辱をいつか必ず晴らしてやるからな。絶対アイツをオリビアと同じ目にあわせてやる。そしてそれを見て笑ってやる。


 しかし貴族かあ……貴族が攻めてくるかどうかは、オリビアを情報省へ出向かせて探らせれば先手は取れるだろう。念のため古代ダンジョン内への避難訓練をしておいた方がいいな。それにどうせなったのなら最大限利用してやるかな。先ずはふざけた嫌がらせをしてくる日本総督にな。

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