254話 会議は踊るっ?されど進まずっ?けれどもみんな集まれば、其処はお祭り騒ぎの東京サミットっ!! 1
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月14日・午後17時00分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・東京都・港区・六本木・六丁目・朝日奈放送・たかしのタックルテレビ収録スタジオにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日も日本国内外の社会問題を面白おかしく取り上げて、視聴者に伝える番組のたかしのタックルテレビが、『遂に始まる東京サミットっ!!』と題して、東京サミットを特集する特集番組が、この日に生中継を交えて生放送で、テレビ放映されて居た。
司会者の女性アナウンサーである安川紗和子の前説から始まるこの番組は、司会者が日本国内では、著名な芸能人タレントであり、地球世界では映画監督すらして居る北乃武志をレギュラーメンバーとして出演。
またメインゲストには大舘まことを迎え、毎回各界の著名人等を出演者に迎えて、関連する社会問題を中心にして面白おかしく番組を展開して行く社会系バラエティー番組なのである。
オープニング曲はお馴染みのカルメン組曲を盛大に鳴り響かせながら、番組は始まった。
「遂に始まる東京サミットっ!!」
「異世界アースティアの反帝国同盟諸国と中立諸国、そして地球系転移諸国の各国首脳が集まる国際会議っ!!」
「アースティア世界では、新参者の新興国である地球系転移諸国との国交樹立交渉と国際問題を話し合うアースティア世界史上初の国際会議の開催に挑む日本国政府と各国使節団っ!!」
「しかしながら、この会議に措いてアースティア大戦と呼称されて居る現状の世界大戦に、ズルズルと巻き込まれようとして居る我が国は、如何なる決断をするのか?」
「この状況に一体っ!如何なるのか、日本っ!!」
「そんな話題の尽きない異世界での社会情勢を如何すべきかなのをテーマにして、今夜はご専門の学者先生をお迎えとつつ、バラエティー豊かにトーク展開を繰り広げて行きたいと思います。」
「そして、何時もズルズルと何かに引き攣られてしまうと言う、何時ものメインレギュラー皆さんで、今夜も面白、可笑しくお送り致します。」
軽快クラッシック曲が綺麗に流れると、安川紗和子は、メインレギュラーの出演者達に向かって、見て居る視聴者達にウケる様な笑いを誘う最後のお決まりの毒の付いた一言で締めくくると言うのが、この番組のお約束の定番なオチと成って居た。
「今度はズルズルするかのよっ!!」とメイン司会者の北乃武志が、べらんめえ口調で反論する。
これもお決まり文句のセリフだった。
スタジオ内の番組スッタフからはドッと笑いが出てしまって居た。
「今日は相変わらず混迷をして居る日本と異世界をテーマにして居ますが、北乃さんは、どう感じてますか?」
「やっとかよって、気がするな。」
「やっとですか?」
「ああ、そうだな。この前までウクライナやNATOでのいざこざで、ロシアとの喧嘩に成っちまって、イスラエルとハマスとの紛争も勃発。」
「このままだと泡や第3次世界大戦かよって行って居た所に、俺達の方は、何で異世界なのかよっ!!って、ツッコミを入れちまう事態に成っちまったのは、実に皮肉だなぁ~って思ったんだよなぁ~」
「本当ですね。」
「戦争と言う物は、何所の世界に行っても、本当に無く為らないものかなぁ~とも思いますが、いざ当事者に成って見ると、他人の喧嘩に巻き込まれるほど、これほど面倒くさい事は無いもんですね。」
「まぁよ、そんな訳の分からない世界に俺達が来ちまってよっ!!一番に割に合わないのが、高見竜史くんじゃねえのかな?」とメイン司会者の北乃武志は、今回の騒動の中で、東京サミットを仕切る東京サミット開催進行・特別実行委員会に参加する事に成ってしまった、一般人の代表者の様な立場にも成って居る様な人物の名を上げた。
まぁ、竜史は望んで今の立場に成った訳でも無く、安元内閣政権にも特に肩入れをして居る立場でも無い完全な独立的な立場に近い立ち位置で、戦時下政権の担い手である安元総理らに協力をして居る特別担当大臣を担って居た。
そんな彼の知名度も、流石に4ヶ月を過ぎる頃には、ソコソコ世間一般には知られて来て居るので、こう言ったバラエティー番組にも取り上げられようにも成って居た。
「彼も彼なりに頑張って居る様だからな。これからも色々と大変な事は有るとは思うけど、現政権から頼まれた役目が終るまでは、今のお仕事を懸命に頑張って貰いと、俺は思って居るよ。」
「そうですねー、俺も彼には・・・・・・」
メインコメンテーターの大舘まことと言うちょび髭のオヤジが番組スタッフのコメントを話してと指示が出ると、彼はコメントを話そうとするが、毎度お決まりで話が途中で切られてしまう。
そんな予定調和の番組進行で、視聴者達から笑いを視聴者から誘うのだ。
「日本は新世界に措ける新たな時代へと突入しようとして居る今、ローラーナ帝国と西方バルバッサ帝国同盟との全面戦争と成った場合、私達の社会は、これから一体、如何なるのか?」
「其処で朝日奈放送のニュース番組とたかしのタックルテレビの取材スタッフは、東京サミットの密着取材する許可を貰う事に成功を致しました。」
「本日は東京サミットの開催に合わせて、アースティア世界国家群と地球系国家群から来日した国家元首と使節団達を皇居に招き、宮中晩餐会の真っ最中ですので、生中継を交えての放送ですので、ご覧ください。」
「おいっ!!俺の話がっ!!まだっ!!・・・・・・」
ちょび髭オヤジが抗議するが、此処も予定通りの笑いを誘う為のお約束なので、誰もがスルーする事に成る。
たかしのタックルテレビは、今日も社会風刺を面白おかしく視聴者に伝えて、高視聴率をキープするのであった。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月14日・午後17時10分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・東京都・千代田区・皇居・豊明殿にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この日、東京サミットの開催に合わせて、アースティア世界国家群と地球系国家群から来日した国家元首と使節団達を皇居に招き、宮中晩餐会が模様された。
天皇陛下を始めとする皇族の方々と安元総理に加え、諏訪部外務大臣、そして場違いにも程があると愚痴って居る高見竜史交援省大臣が、晩餐会に招待された各国の要人を出迎えるべく、豊明殿の玄関口にて出迎え居た。
皇居・豊明殿の玄関口で、竜史はテレビニュースでしか見た事が無い、国賓の出迎えを何の因果か、自分自身が何故か、やる羽目に成ってしまうのは、人生の皮肉と後世のテレビを始めとするマスコミとのインタビューの回顧録で語って居る。
そんな豊明殿で行われる宮中晩餐会への入場シーンが、まじかに見える位置にカメラを構えて居るたかしのタックルテレビを始めとする朝日奈放送のテレビの各ニュース報道番組や特集番組の中継カメラのスタッフクルーの一同。
彼らは、自局の番組や他局と争う様にしながら、たかしのタックルテレビを担当して居る一人の女性ニュースレポーターは、そんな様子をレポートを開始する。
「はいっ!!此方は皇居・豊明殿の玄関入口前です。」
「間もなく、東京サミットに来日された、アースティア各国と地球海洋諸国連合同盟の国家元首並びに政府関係者が参られて来るとの事です。」
「その玄関先には、天皇皇后両陛下。安元宏孝・総理と諏訪部純二・外務大臣。」
「そして、アースティア世界での諸問題対策と世界各国との仲介者を担って居る高見竜史・交援省大臣が、豊明殿の玄関口前で、出迎えの為に待機して居らます。」
「因みに、今日来られる方々には、どの様な方々が居られるのでしょうか?」
「はい。人数が多いので、一覧表に切り替えて、ご説明をしますので、そちらをご覧ください。」
因みに豊明殿で開かれる宮中晩餐会への到着順は、以下の通りと成って居る。
1番・コヨミ皇国と日本政府による招待で招かれた各地の州国自治藩主
暦力仁(こよみりきひと) 国皇
暦葛葉 (こよみくずは) 皇后
暦鷹仁 (こよみたかひと)
暦雪仁 (こよみゆきひと)
万代国藩主・伊達愛海(だてまなみ)
南西国藩主・嶋津義隆(しまづよしたか)
在日本国コヨミ皇国臨時大使・嶋津鳴彬(しまづなりあきら)
コヨミ皇国・宰相大臣・四条由美(しじょうゆみ)
芦名国藩主及び・コヨミ皇国大将軍・足柄一葉 (あしがらかずは)
賀谷野国藩・北部宣政(きたべのぶまさ)
2番・ドラグリア白龍大帝国
エリノア・ホワイト・ドラグリア白龍大帝
ドラグリア白龍大帝国軍・統合将軍 ユキカゼ・コーキン
帝立学院博士 ミナワ・ミゴット
その他、大臣・官僚・在日本国・ドラグリア白龍大帝国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
3番・ダバード・ロード王国
アーヤ・シュチュ―ド女王
ダバード・ロード王国・宰相大臣・アイサ・ノート
ダバード・ロード王国・外相大臣・ユウ・カイダーン
ダバード・ロード王国軍・王室近衛隊隊長・カリン・カインザーキーン少佐
その他、大臣・官僚・在日本国・ダバード・ロード王国大使以下20名の使節団一行代表招待客とトキアード市のトキアード市立魔導総合学園の大学部に通う魔導学生で、リナ・ミーサガ・リンバースの後輩で、二ホン国留学生。
サミー・シライン 18歳
リナの後輩の魔導師 物質転移や各種魔法が得意。
アッキー・ウインハルン 18歳
魔導師 ゴーレムと魔動人形の使い手 ゴーレムや魔動人形兵、ゴーレム兵の使い手。後に電子通信士の才覚を見せる。
カナリエ・サーティーン 18歳 准尉
魔動機兵 操者(パイロット) 魔法の才覚は低いが魔動機兵の操縦は抜群
ミナ・コーネリア・コンゴルン18歳
魔導師及び魔動機兵 操者(パイロット)
4番・アルガス公国
ブレックス・ファーミラ公王
カミュ・ファーミラ・アルガス公国・第一王子
ジュデオ・ファーミラ・アルガス公国・第二王子
アルガス公国・宰相大臣・ルオ・ウオーミング
アルガス公国・外相大臣・ベルナ・トーチカ
クリスティーナ・マケッンジー
スティア遊撃騎士団・騎士団長・アルガス公国・東京サミット使節団一行護衛隊長。
マオ・アプリコット
普段はヘスティア騎士団・魔導師隊隊長だが、東京サミットには、アルガス公国の経済界の大商会の一つであり、実家であるアプリコット商会代表として来日。
その他、大臣・官僚・在日本国・アルガス公国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
5番・ラクロアナ王国
フランシェスカ・アブヒム・ラクロアナ王女・ラクロアナ国王代理。
ラクロアナ王国・宰相大臣・オルバ・スアシズ
ラクロアナ王国・経済産業大臣・グッディ・マールデン
ラクロアナ王国・外務大臣・エマリー・ロズリー
ラクロアナ王国軍・軍務大臣・ティアントム・ミドラル
ラクロアナ王国軍・陸将軍・ゴップラン・モゲラー
ラクロアナ王国海軍・海軍提督・マッケイン・ウインター
アリスティア・レックス
ロウデニィオン騎士団・騎士団長・ラクロアナ王国・東京サミット使節団一行護衛隊長。
その他、大臣・官僚・在日本国・ラクロアナ王国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
6番・オローシャ帝国
ミランダ・ランティー皇帝
オローシャ帝国・宰相大臣・レンディ・ファルルート
オローシャ帝国・外相大臣 マミーナ・ガンダーヒルダ
シェスカーナ・フローレイティア
フローレイティア侯爵家現当主にして、フローレイティア輸送商船商会長。
フローレイティア第一商船艦隊・商隊長も兼務して居り、戦時下ではオローシャ帝国・海軍中佐の扱いと成って居る。
フローレイティア第二商船艦隊・商隊長・リゼット・ダッカーヒルンリゼット・ダッカーヒルン
その他、大臣・官僚・在日本国・オローシャ帝国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
7番・アセリナ王国
マーヤ・リリロッカ・ヨシカーナ聖天使騎士団・総騎士団長
その他、大臣・官僚・在日本国・アセリナ王国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
8番・ミンフィル王国東南諸国同盟・ミンフィル王国
ユーゴ・ラーシルズ・ミンフィル国王
イリナ・カレールーナ・ラーシルズ王妃
ミルシス・ファーン・ミンフィル王国軍・大将軍
アイフィル・ハンス・ミンフィル王国軍・ミンフィル国王・近衛騎士団長
新生ミンフィル王国軍の総司令官も兼任して居る。
リネット・アスト・ミンフィル王国軍・ミンフィル国王・近衛騎士団副団長
9番・セラルーノ王国
イザーク・サハリンラード・セラルーノ国王
ラピリオス・サハリンラード・セラルーノ王国・第一王女。
セラルーノ王国閣僚幹部大臣・官僚・在日本国・セラルーノ王国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
10番・クララ王国
ニルカーナ・クララ・クオッシュ・クララ王国女王
クララ王国閣僚幹部大臣・官僚・在日本国・クララ王国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
11番・クラ市国(都市国家)及びラクサ市共和国(都市国家)を中心としたレノア中央都市国家連合・東京サミット使節団一行代表団
ミンフィル王国東南諸国同盟会議議長・レイカ―リナ・キッスニア
ラクサ市共和国・市長とレノア中央都市国家連合・国家長官を兼務。
ミシェル・クルート・レノア中央都市国家連合都市警備隊・警備総隊長
東京サミット使節団一行の護衛部隊の総隊長として来日。
レノア中央都市国家連合・閣僚幹部大臣・官僚・在日本国・レノア中央都市国家連合大使以下20名の使節団一行代表招待客。
12番・ナカハラドラス部族国(ドワーフ族)
バルセー・ロナダイン・ナカハラドラス部族総長
ナカハラドラス部族国・閣僚幹部大臣・官僚・在日本国・ナカハラドラス部族国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
13番・フェルニー部族国(ダークエルフ族)
フェルイエ・ハル―ド・フェルニー部族総長
フェルニー部族国・閣僚幹部大臣・官僚・在日本国・フェルニー部族国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
14番・テルリーナ部族国(魔族)
ラディアーネ・テルリーナ・テルリーナ部族国総長
テルリーナ部族国・閣僚幹部大臣・官僚・在日本国・テルリーナ部族国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
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