135話 激闘!セイジョン・ローグリア攻城戦 12

アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月17日・午後17時00分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






 日シベ合同作戦軍は、この日の戦闘で出てしまった廃材や遺体等の後片付けが終わり、それぞれ防衛陣地を事前に決めてあった順番による交代制で守備に就いて居た。


 その他の余暇の有る者達は、快適なと言うか、快適過ぎる環境で、ゆったりと休息を取りながら過ごして居た。


 城内では、井上一佐とレイダー第四騎士団等が、それぞれ扱っている偵察用装備で敵陣の様子を伺って居た。


 陸自で使用されて居る小型のドローン偵察機とアルガス魔導師団が使用して居る魔導鳥人形での敵情の様子を覗き見して居るのである。



 流石に小型のドローン偵察機は映像と音は、集音マイクと高性能カメラのお陰でクリアに敵の様子を拾えるが、地上の近くまでは近付けないのが難点だった。


 2010年代後半に比べ、ドローン技術が進み、プロペラの音が低く静に成る様に作られて居るのだが、敵陣内に入り込むには無理と言わざる負えない。


 一方の魔導鳥人形は、魔法の力で動く仕組み成って居て、敵陣の近くまで近寄れるが、映像の映りが悪く、音も拾えない代物だった。


 其処で双方の長所と短所をお互いに上手く出し合って、陸自はグリクス地方軍団・レジェンダリア諸島遠征軍・野戦司令部の様子を上空から偵察をし、アルガス魔導師団は梟型の魔導鳥人形を近くの枝木や木箱に人知れず忍び込ませている。


 更には、大胆にもドローンに透明化魔法を掛けて、ギリギリの距離に近付けさせて居たりもしていた。



「どうやらグリクス地方軍団は、今回の戦いで辛くも我々に勝利した筈なのに、全然勝った気がしない事を鑑みて、軍全体の士気を保ちつつ、宴会形式の会議を開いたらしいな。」


「雰囲気からして、この宴席形式会議は、全軍への士気が下がらない様に由る為、その引き締めの意味が込められて居る様ですね。」



 井上一佐とレイダー第四騎士団は、デスプレイとスピーカーと魔法水晶からコッソリと覗き見をして得た中継情報を見て、グリクス地方軍団の動きを推察して居た。


 魔法鳥人形には超小型の集音マイクとボタン電池が組み込まれて居る物を取り付けて、ドローン経由で音を拾う仕掛けで聞き耳を立てて居た。


 一般の人は余り気にして居ないかも知れないが、盗聴器や盗撮機器の技術はかなり進んで居て、消しゴムサイズの者からシャーペン形式の物まで、様々な形の物が正規のネット販売や裏で個人が部品を秋葉の電気街で買い集めた物で簡単に作れる代物と様々な機器が出回って居る。


 一般に有名なのは、コンセントケーブルの類だろう。


 それらはテレビ番組の特集で盗聴機器として知られて居る。



 ダバ派遣隊でも簡単な盗聴器を作り、敵情を探る機材として活用して居るが、一般では使用目的に由っては犯罪と成り得るので、手を出すは事しない方が良い物なので気を付けて貰いたい。



「まぁ、連中からすれば多大なる犠牲を強いられて上に、勝たせて貰って居る事に気が付いて居ないのだから、この様子は当然だろう。」


「ええ、奴らが今勝って居るのは、いえ、正確には勝たせて居るのは、元々我々の作戦予定通りなのですから・・・・・」


「この戦いで、グリクス地方軍団・レジェンダリア諸島遠征軍の全てを、この狭い・レジェンダリア諸島に引き付け、一網打尽にし、このシベリナ地方中央部での戦線を穏やかな均衡地帯にする。」


「そうすれば、ローラーナ帝国の各地方軍は、大軍を使った大規模な作戦行動が当面の間、取れなくなる筈だ。」


「それが、この作戦での最大の目的ですからね。」


 そうなれば、反ローラーナ帝国派の国々に、対帝国と対峙し続ける為の国家体制の再建時間が稼げる様に成る。


 経済の建て直しと新流通網の構築、食糧生産の向上と増産体制。新技術導入と工場生産の増強体制。新通信網と新交通網設置。


 軍の再編と新兵器導入と開発生産体制への移行。国際会議の定期開催と国家間の新たな連携体制の構築と将来に向けての政策計画は、この先に山の様に有るのだ。


 日本も転移災害による国家再建が急がれて居る。


 その為に日本国政府は関係各省庁に加え、新たに設置した異世界国家交流総合支援省と言う外部調査支援組織が、必死に成って、異世界各国と日本を始めとする地球転移各国との情報・交流・支援体制の橋渡しをしながら、この未曾有の大危機を乗り越え様として居るのだ。


 異世界での初の二世界国家が集まった国際会議を経て、日本は転移災害で被った被害を初めて本格的な貿易に由る克服をする事で、経済再生が可能と成るのである。


 それらを個別にやって居ては時間が掛かり過ぎるし、連絡方法にも遠距離と戦地のせいで阻まれて居る国家も在る。


 そう言った中々直ぐに良い返事が貰いない国家とのやり取りをスムーズにするべく、国同士で連携を強めようと、反帝国同盟諸国の各国と地球系転移国家群らは動く。



 日本国と地球系転移国家群と反帝国系の国々は、早期の基本条約締結を急いで居た。


 日本国と地球系転移国家側は、貿易と国防を反帝国系の国々は、国防と新技術と新たな貿易先に由る経済の活性化を求めている。


 だが、お互いの政治体系と地理的な距離が、二の足を踏ませて居り、踏ん切りが付かないのも事実なのであった。



 ダバード・ロード王国女王であるアーヤ・シュチュ―ドが、日本国に提案した国際会議と言う場は、正に現状を打破するのに持って来い提案なのであった。


「しかし、そうは言っても敵の数が多すぎる。」


「でしたら、面白い策が有るですが・・・・・・」


「それは?」


「・・・・・・・・・・・」



 レイダー第四騎士団は、井上一佐に耳打ちをする。


「えっ?そんな馬鹿な事が有るのか?」


「ええ、発覚した当時は、誰も信じようとはしなかったらしいのです。」


「ですが、今では、我が国の中核騎士団長クラスと彼女の直轄騎士団の隊長クラスのみ知る事実です。」


「ああ、無論、我が公王陛下と彼女のお友達とそのご両親関係も知って居るのですが・・・・・・」


「それは本当に、当てに成るのか?」



「はい。今ならあの特異体質が発動し易い状況です。」


「何せ、攻め来るグリクス地方軍団から向けられて居る敵意の数が、数十万人単位ですからね。」


「特異能力の餌としての喰い付きも、かなり良い条件の筈です。」


「よし、分かった。東と南門は一時的に自衛隊が守り切る。」


「北門に彼女とリナ君達とアセリナ聖天使騎士隊を配置、後はアルガス公国騎士団の大部分で防御しつつ、撤退に見せ掛けた後退を開始。」



「その後は、作戦第二段階へと移行する。」


「それに、このままダラダラと戦いを長引かせるのも危険だしな。」



「はい。」


 パイプ・ライン川での戦いの例も有る。


 井上一佐は戦況をダラダラと長引かせる事を良しとして居ない。


 敵にある程度のダメージと勝利を与え、纏まった奴らに一斉攻撃を仕掛ける。



 これこそが日シベ合同作戦軍が、この戦いで狙って居る作戦内容である。




「ですが、敵の総大将は、あのガミトフ中将です。」


「何らかの勝てる算段を考えて居ると思われます。」


「その算段の結果とは、最悪の場合は敗戦条件を痛み分けとして居る事です。」


「良い結果の場合としては、何らかの手段で我々の軍勢を徹底的に叩いて打ち勝つ事ですね。」



「最悪そうなれば、我々はこの島からの撤退と成り、この島を徹底的に無人の近郊地帯と化させた形で、取り合い合戦の土地と成る。」


「そうなれば、シベリナ連合各国も我が国も経済的損失は高い物に成るだろう。」


 日シベ合同作戦軍は、次なる作戦の準備へと移行し始めたのである。



 果たして、それは如何なる作戦なのだろうか?

 


アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月17日・午後20時45分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城・セイジョン・ローグリア城郊外・グリクス地方軍団・レジェンダリア諸島遠征軍・野戦司令部にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 


 ガミトフは、野戦司令部に居残らせた14名の軍団幹部らと共に、敵陣突破を試みる第二次攻撃作戦の作戦会議を夕食会が終わった後に、開く事にした。



 集まった幹部らは、決死の覚悟で、第二次攻撃に望む決意であった。


「ガミトフ閣下、これより作戦会議を始めたいと思います。」


 毎度お馴染みでもあるガミトフの配下にして腹心たるオバム大佐が、この会議の進行役を担って居た。


「それでは皆者、セイジョン・ローグリア城の攻略に何か良い作戦案は無いか、忌憚の無い意見を求める。」


「オバム大佐。」


 手を上げたのは慎重かつ冷静な作戦を取るダニーガン中佐であった。



「ダニーガン中佐、何か策はあるのか?」


「はい。」


「此処は、いっその事、焼き払われた北門から攻め入るのは如何でしょうか?」


「北門だと?貴官が敗れた戦線では無いか?」


「それに焼き払われたとは言え、又もや罠が有る事を想定せねば成るまい。」


「その事を分かって居て、尚も攻めるのは、愚かだと考えぬ貴様では有るまい。」


 オバム大佐は、もっともな指摘をダニーガン中佐に言った。


 彼が一番痛い目に遭った戦線を突破しようと進言するのだ。



 普通なら『馬鹿者おおおおぉぉぉぉーーーーーっ!!』と一喝されても可笑しくない事だった。


 冷静沈着なダニーガン中佐が、そんな愚かな事を考えも無しに、言う筈が無いのだ。


 彼には何か策が有る様である。


「はっ、ご指摘はご尤もでは有りますが、私の考えた作戦は、東と南門に陽動を仕掛け、守りが弱く成って居る北門に大軍を掻き集め、各兵科が一丸と成って敵中突破を図る作戦であります。」


「むう・・・・・・・・」


 流石のオバム大佐も、考え込む。


 力攻めは彼の領分で、先の戦いでは、彼が打ち立てた作戦も日シベ合同作戦軍に敗れたのだ。



 更なる無茶を強いる事にも、躊躇して尻込みしてしまって居たのである。

 

「オバム大佐、他に良い案が有るとは言えない。」


「陽動作戦を入れると言うのは、悪く無いかも知れん。」


「ガミトフ閣下、ですが・・・・・・・・」


「心配なら艦隊・航空隊・各陸軍重機動師団すら投入すれば良い。」


「ダニーガン中佐。」


「はっ!!」


「貴官が各兵科と言ったのは、そう言う事であろう?」


「はい。仰る通りです。」


「軍を均一にバラけた形での各戦線の中央突破、それは戦略上正しい戦い方では有りますが、敵は防御に優れて居る城郭を上手く活用しての遊撃戦術に徹して居ます。」


「それならばです。」


「我々は相手が防ぎ切れない戦力を一点に集中させ、其処から敵陣地の突破を図るのが上策と考えます。」


「今のままでは、悪戯に戦力が削られ続けると言うのかダニーガン?」


 オバム大佐もある程度ダニーガン中佐の作戦の意図が分かったらしい。


「はい。」


「此処は大胆な作戦で、敵を打ち破る。」


「敵も同じ様にして居る以上は、我々も何か策を以ってして戦わねば、足元を掬われる事に成り兼ねません。」


「それに敵軍勢は、元々少ない筈。」


「奴らは、我らに対する対抗策として、その不利な状況を逆手の取って戦って居る理由から、奴らは少数精鋭で戦える遊撃戦を行って居るのでしょう。」


「分かった。ダニーガン中佐、グリクス地方軍団北方方面軍・第三艦隊に、遠征軍の殆んどの戦力を預ける。」


「オバム大佐、キゼン少佐らは、敵に対して最大限目立つ様にして、大攻勢を掛けて攻める様に見せ掛けた攻撃を仕掛けろっ!」


「後方待機をしているグリクス地方艦隊と航空隊にも支援攻撃をさせる。」


「ガミトフ閣下、しかしですぞっ!万が一にも・・・・・・・」


 力攻めの得意なオバム大佐は、防御陣地塹壕の突破はある程度の兵力と兵器が揃っていても難しく。


 相手との力量も関わって居る事を良く知って居るから、今回提案された作戦に関して、特に激しく反対している様子であった。


 それは彼が最も得意とする戦いが、全く歯が立たなかったからに他ならない。


 それ故に、今此処で反対の意見を述べて居るのだ。


「オバムよ、もう少しだけだ。」


「この戦いは、勝つ為に必勝作戦の発動まで、時間を稼ぐか、攻め入って勝つかだ。」


「その何方かしか無い。貴様も此処で腹を括れっ!」


「・・・・・・・・・・・・」



 オバム大佐は、以前にガミトフが言っていた秘密の必勝作戦が有ると言って居た事を思いお越し、黙り込む。



「分かりました。」


 

 オバム大佐は、その場を引き下がり、第二次攻撃作戦の遂行せよとの命令に従う事と成る。


 果たして、ダニーガン中佐が打ちたてた大胆な陽動を仕掛けた形での一点集中突破作戦は成功するのだろうか?


 グリクス地方軍団・レジェンダリア諸島遠征軍は、作戦予定日を不明としながらも、軍勢の移動を密かに進め始めるのであった。



 だが、その行動は、ある力が働いていた罠だとも知らずに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月17日・午後20時10分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 さて、その一時間前、日シベ合同作戦軍側にも、僅かに動きが見られた。



 レイダー第四騎士団が、井上一佐に言って居た策の要たる彼女が、指揮下の騎士団と親友等と共に騎馬と自衛隊の自動車で移動を始めていた。


 行き先は北門戦線の第二仮設防御陣地である。


 この陣地はアルガス公国軍の主要な者らによる作戦が立てられ、初めから突破されるのを想定されて居る場所であった。


 しかも、味方である自衛隊にも、作戦開始のギリギリまで伏せられて居る。


 作戦開始までの情報が外へと洩れる事に気を使い、念には念を入れた作戦内容なのであった。


「まっさか、アンタの体質を利用しての作戦とはね。」


「まぁな・・・・・・・・・・・」


「噂には聞いて居たけど、軍に入隊してからと言うもの、公王陛下もクリスに対して相変わらず、敵愾誘引体質を利用して居るとは、酷いもんよね。」


「あはははは・・・・・・」


 今回の被害者と言うか、作戦の重要な要たるクリスは、生まれ付き敵対者や人前では目を付けられたり、衆目の前では人目で目立つと言うゲームで言うスキル持ちの様な特異体質を持って居た。


 反対に双子の妹のアリスは、影が薄く全く目立たないと言う特異体質を持って居るので、人前では影が非常に薄い存在である。


 実家で共に暮らして居た時期は、余りその様な体質が目立たない事が多く、体質に気が付いた時には、色々と酷い目に遭う事が多かった。


 今は軍や国家で利用できる体質、又は異能者として、アルガス公国の上層部の一部と、古い付き合いのある親友とその家族が知って居るだけの最高機密でも在るのだった。


 その為、アルガス公国から頑丈な鎧と盾が支給と、特異戦術が特異な騎士団の指揮官に抜擢されて居る。


 彼女自身はと言うと、身体強化魔法と身体付加魔法を中心とした戦い方を学び鍛え上げられたクリスは、自らの鉄壁の盾とした魔法騎士として、大成して居るのだった。


「そして、その公王陛下は、この親友のアタシさえもアンタの護衛として、守れってんだから親友としては複雑だわ。」


「それに加えて、アイツも一緒だし・・・・・・・」


 ジト目で横でパタパタと暢気に飛んで居るハンナが居た。



 この三人が揃えば、大抵の軍勢は蹴散らせるだろう言う事は、明きからかだった。


 だが、リナは親友として、クリスの事を人間ゴキブリホイホイ扱いするは、ある意味、気に入らないのである。


「なぁ、リナ。こんな私でも役に立てる事が有るんだ。」


「それに今は、贅沢を言って居る場合じゃない。」


「そりゃ、分かって居るわよ。」


(ありがとなりリナ。怒ってくれて・・・・・・・)


 クリスは心の中で呟いた。


 どうにも成らない体質を利用しての戦争する事に、怒ってくれた親友に・・・・・・・・・・・・・

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