03 終わりの冬
何も残せない 何も伝えられない
終わりの鐘が鳴り響く
抱いた思いの一つも 伝えられるすべがなくて
立ち尽くし 膝をつく
閉ざされた終末の地 冬の風吹き荒び
降り積もる雪の中見つめる 先の先には何もなくて
《……》 《……》
何も伝えられない 何もしてあげられない
言葉すら届かなくて 触れられるはずがない
秘めた思いを叫ぶしかなくて 願いを祈りにかえるしかなくて
立ちつくし 膝をついていた
閉ざされた最果て 冬吹きすさぶ終わりの地
覚めない夢が やってくる
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