「半魚人！」

そして、半魚人の服を着た少年。

「誰か食べたいよー」

お化け達の視線がぐわっと集まる。

俺ですかー！？

と言う訳で服を着替えて少年の前に行くと、顔や手足を食べて来る。

◇

ゾンビになった人には、お化け屋敷やホラーイベントの最新情報が与えられた。

「来週は福岡でホラーホテルがあります。再来週は生け贄キャンプと言うイベントが福岡県糸島市であり、1ヶ月後にはホラーパーティーが長崎、半魚人プールが静岡であります」

最新情報を聞いた後、少年を一緒に食べたゾンビ達、俺を食べた半魚人と一緒に打ち上げへ行った。

「全部行こうかなー」

俺がそう言うと、半魚人さんが話し出す。

「俺等はホラーホテルとかのスタッフなんだぜ」

「全部行かせて頂きます！」

あ、そう言えば自己紹介がまだだった。

「俺は古河慎二です。お世話になります」

半魚人さんから順に自己紹介をしていく。

「俺は此のイベントの主催者で、ホラー株式会社の社長の赤羽玖（あかばねきゅう）だ」

俺を食べた半魚人さんは社長だった！？

ゾンビさん達も自己紹介を済ませると、ご飯を食べながら玖さんがホラーホテルの説明をしてくれた。

「いろいろ破茶滅茶になるが、ホラーホテルの店員全員はお化けになっていて、ミッションが何個か発生したりする。入って来た時から君はお化けの餌食だ。廊下にモンスターがうろついている。其れに食われたりするから」

説明を受けて、写真を撮り、家に帰った。

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