第2話吸ってしまった…
「◯◯番ください、」
とうとう禁断の呪文を口にしてしまった
口文してしまった
レジには二人の女性
感じの良いおばちゃんと
笑顔がまぶしい女の子
いやほんとまぶしいぐらいの笑顔を向けてくる女の子で笑顔のエネルギー100%な女の子で
なんか俺、顔見れねえや、
そんな笑顔向けられたら顔向けできねえや
と照準をおばちゃんにしぼって
隣に並んでる女の子の顔はピンボケして視界に入ってても笑顔がステキに入りこんでいて
、上の空なまま財布から5千円札と十円何枚かを受け皿に乗せる、
こういう時のお釣の千円札がもどかしい、
枚数を数えるおばちゃんの手つきがもどかしい、
おぼつかない手つきで4枚の緑色の紙幣を受け取り、おつりの硬貨を、もどかしく受けとる、
去り際にもう一度笑顔のステキな女の子の顔を拝みたいと思ったがこっちは罪人の心境、
頭を垂れその場からフェードアウト、
傍らのゴミ箱の前でタバコのラベルとなかの紙を抜きつつもあの笑顔に触れたいという思いはめぐってて、
後ろ髪をひかれるように自動ドアを抜けた
隅の煙突型の灰皿の前でタバコをくわえ
擦るタイプのライターを浮わついた手つきで、(禁断症状から開放される瞬間と罪悪感に苛まれる主観が絡む)
重い手つきで、
シュッ
──────────
なんで今日はこんなに日が照ってるんだ
頭がクラつくのと痛いほどの太陽の直射日光で
その場に卒倒しそうな感覚を覚えた…
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