第3話 もしも、かーくんが双子だったら



「もしもし、兄ちゃん?」

「うん」

「もしも、僕が双子だったとしたらだよ?」

「うん?」

「さて、僕は、どっちでしょう?」

「えっ? えーと……かーくんだろ?」

「ぶっぶー。かーくんです」

「かーくんじゃないか」

「そうだよ。かーくんだよ」

「……バカなことやってないで、早く帰ってこい」

「へーい」

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