『ありふれた職業で世界最強』の海外展開は ~ついでにその他も
『ありふれた職業で世界最強』でふと、気になったのは、海外展開のタイトルは何になっているか。
なぜ、そこに気になったのか?「小林さんちのメイドラゴン」のアニメが中国で人気だからという点からではない。
アニメのスタッフロールを見てもらえれば分かるが、項目に『海外ライセンス』というモノがあったからだ。
ただ、これは『ありふれた職業で世界最強』だけではなく、最近のアニメならスタッフロールに含まれている。意識していたら、どのアニメでも見て取れた。
さて、『ありふれた職業で世界最強』を英訳するとしたら、どうするだろう。
意外に、日本が持つイメージ、言葉の響きから考えると意外に難しい話だ。
別のタイトルにはなるが、『ドラえもん』はそのままだが、カタカナ・ひらがなを大文字と小文字で再現した「DORAemon」。中国語表記も発音に近い、「哆啦A夢」が1997年以降の正規出版物は使われているとのこと。
『ドラゴンボール』は『DRAGON BALL』とそのまま。
『ドラゴンクエスト』はそのままかと思いきや、『DragonWarrior』。これは既に『DragonQuest』という言葉が使われていたため、権利回避とのこと。
ただ、近年の作品では『DragonQuest』となっている。
調べると、8から欧米において『DragonWarrior』ではなく、『DragonQuest』の名で発売された初のタイトルであると記載があった。
で、『ありふれた職業で世界最強』。
ちなみに日本のタイトルロゴを見ると「Arifureta Shokugyou de Sekai Saikyou」と、ローマ字で書かれている。
では、海外でのタイトルを発表すると、『Arifureta: From Commonplace to World's Strongest』。直訳ではあるが、「ありふれた」もそのままで海外展開している。
むしろ、ローマ字の「Arifureta Shokugyou de Sekai Saikyou」ままでも通じそう。
スピンオフである、『ありふれた職業で世界最強 零』は『Arifureta Zero: From Commonplace to World's Strongest』。「ありふれたゼロ」とのこと。
ちなみに証拠はアマゾンで検索してください。買えますので。
しかし、ツイッターでも、公式、関連でつぶやかれるタグには「#ありふれた」、「#ARIFURETA」と二つ同時に記入している。また、「#ARIFURETA」で見てもらえれば、海外の方もこのタグを使用している。
あと、海外のファンが作った「ありふれた」シリーズのwikiの情報量がすごい。
こちらも「Arifureta Shokugyou de Sekai Saikyou」と記載されている。
https://arifureta.fandom.com/wiki/Arifureta_Wiki
さて、いろいろと情報を出したが、海外のファンでも原題である日本語、「Arifureta Shokugyou de Sekai Saikyou」で通じている節がある。
推測となるが、日本文化に精通した、日本文化ファンが既に正式に海外展開する前から「ありふれた」に触れており、そのまま、「Arifureta」で定着したのではないだろうか。
そうでもなければ、直訳であるタイトル「From Commonplace to World's Strongest」で十分だから。冠に「Arifureta」という日本語を付ける必要はない。
比較のため、他のタイトルも。
調査方法は英語版「Wikipedia」から、日本語のタイトルそのままで検索。原題の方で引っかかるため、それで海外でのタイトルが調べることができる。
まず『賢者の孫』の海外タイトルは『Wise Man's Grandchild』。こちらも直訳のではあるが、日本語である孫が付け加えられているわけではない。
続けて、結果だけを。
魔王様、リトライ!
Demon Lord, Retry!
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。
If It's for My Daughter, I'd Even Defeat a Demon Lord
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?
Do You Love Your Mom and Her Two-Hit Multi-Target Attacks?
小林さんちのメイドラゴン
Miss Kobayashi's Dragon Maid
これらに関しては基本、直訳ではある。
では、続きを。
異世界チート魔術師
Isekai Cheat Magician
異世界チート魔術師に関しては「Wikipedia」自体に「Isekai Cheat Magician」であるが、日本語原題そのままなので、正式海外タイトルかは疑問に思ってしまう。
しかし、「Isekai Cheat Magician」で調べても海外の記事にも引っかかるため、これが正式なのだろう、多分、恐らく。
(含みを持たせないと責任が取れないので、多分、恐らくを多用している)
ただ、中国語版Wikipediaの情報では台湾の青文出版社から翻訳版が出版されているようで、タイトルは「異世界超能魔術師」。普通にすごいに魔術師にしか見えない。
やはり、「Arifureta」のように日本文化そのままで受け入れられているケースもあるようだ。
ただ、あくまでタイトルだけの話なので中身に関してはどこまで海外で理解されているか分からない。
それでも、海外の反応はまとめられているし、YouTubeでも海外の人が感想を言っているので直に知ることはできる。それでも、それは日本文化にわりと精通した人ではあるのだろうが。
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