声優専門学校サバイバルマニュアル

ドS先生!

自己PRで何を話せばポイントが高いのか?

自己PR。


それは事務所の所属オーディションに合格して声優になる為には必ず出来るようにならなければならない最初の関門。


何を言えば良いのか…?

何をやったら審査員のウケが良いのか…?


そもそも審査員は何を見ているのか?


そんな事をよそに、考えが足りない学生の多くは以下の事を話して1ポイントも取れずに敗退していく。


・自分がなぜ声優を目指したかのキッカケ


そんなの審査員は知りたくもない。というか、皆んな同じような話ばっかりでもう聞き飽きた!という感じだ。


余程、変わった面白いエピソードがあるか、もしくは親が有名人だとか、何か芸能的なコネがあるような事が分かる話なら別だが。。


逆に思いつめ過ぎて、絶対に言っちゃいけない事を話して自滅していく学生も少なくない。


「このオーディションの為に会社を辞めて来ました!もう戻るところがありません!どうか私のヤル気を買って合格させて下さい!」


怖い…怖すぎる!!


自分のやる気さえ見せれば合格させてもらえると思い詰めてしまった学生の典型的な不合格例である。


あなたの為なら死ねる!だから付き合って!と告白しているかのような脅迫的なやり方である。


こんな人と付き合って、ちょっとでも相手の意に沿わない事をしたら、DVに遭うか、逆に自殺されるか…


とにかく絶対に不合格である。


そもそも、新人声優になったら食えないんだから、長く声優を続けていく為の食い扶持を稼ぐ副業が無ければいけない訳で、それを自分から手離したと宣言するなんて、


業界の事情を理解出来てないプロ失格です。と自白しているようなものである。


では、何を話せばポイントが高いのか?


それは、


なんでも良い!


もちろん前述したような自ら不合格を呼び込むような内容でなければだが。


では、一体自己PRでどうしたらポイントゲットが出来るのか?


その答えは、審査員が何をチェックしているかが判れば見えてくる。


実は審査員にとっては自己PRで話す内容は二の次なのである。


1番知りたいのは、受験者の


地声


なのだ!


なぜ地声を聞いているかというと、

大まかには以下だ。


・声質

喜怒哀楽全てを表現する為には、地声が重要。

作り声では、得意な感情は出来るが、不得意な感情になったら声質が変わってしまいキャラぶれしてしまう新人が多い為。


・滑舌や発声の基礎が出来ているか?

技術もだが、ヤル気も判る。


・喋っている様子から判る人柄

特に生意気そうかどうかはよく見ている。


滑舌と発声が出来ている人にだけ、

話す内容でもポイントゲットできる方法がある。


・歌やダンスが上手い

ただし!その場で実演して、審査員を納得させる高レベルである必要あり


・バンド系の楽器が出来る

実演出来なくても、ウマさが判るような工夫が必要


この2つは、現在の新人声優をアイドル売りする業界には必須の要素である。


更に、アニメイベントで制作費を回収するアニメ業界の現実から、アニメ自体がアイドルやバンドをテーマにしている作品が多いため、


配役オーディション時の参加条件が、

歌やダンスが上手いとか、バンド系の楽器が出来る声優という縛りがある為、それらの条件を満たしていると合格に向けて強烈なアピールになるのだ。


え?歌もダンスも楽器もダメ?


たわけ!


それを出来るようにする為に専門校に入学したんだろ!


要するに、自己PRはオーディション直前に慌てても意味がない。


声優専門校での毎日が問われるのだ。



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