　第４話が男装女子で、今回は女装男子、もしや私は試されているのでしょうか？

　というわけで、女装男子が主役のこのお話、これはマーシュハリアーこと、ヨーロッパチュウヒです！

　あまり聞かない名前かもしれませんが、こいつは、鳥綱タカ目タカ科チュウヒ属に分類される鷹の仲間、カッコカワイイ猛禽類です。

　車でハリアーってのがありますね、あれはこのハリアー――チュウヒが名前の由来になっています。だからあの車のエンブレムは鷹みたいな形をしてるんですね。

　それでこのヨーロッパチュウヒですが、こいつはね、一部のオスがですね、なんとと……女装しています！

　正確に言えば、オスのなかに、体が小さくメスとよく似た羽根色をしているヤツがいるのです、全体の三割四割ほど。

　結構多いね。

　そして彼らは、そのメスっぽい外見を利用して、本物のメスと上手いことお近づきになるそうです。自分がメスっぽいということを理解したうえで、メスのような行動をとり、本物のメスと仲良くなるのです。

　なんという姑息さ、チュウヒ界の面汚しですね。

　ちなみに、そのメスっぽい外見に騙されて、ほかのオスはこいつらを攻撃しないそうです。

　うーん、ボーイたち、ちゃんと見よ？　それ、男だよ？

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