第13話 なんでも法律相談所

 次の日も朝から仕事に出かけました。


 いつものように、A~Zの部材のうちから、配送を頼まれたパネルを2トン車に乗せて建築現場に向かいます。


 今日はミサワホームの職人さんにガストで昼食をご馳走していただきました。

 ありがとうございます。


 6時に仕事をあがり、昨夜ネットで見た、なんでも法律相談所に向かいました。

 なんでも法律相談所は、大きなビルを想像していましたが、ハイソサエティーな事務所兼家でした。


 ピンポンを押しましたが、出てこないようなので、少し玄関で待ちました。


 しばらく経つと、昔のスポーツカーのベンツが玄関先のシャッター前に停まりました。


 「君、どうしたんや。」


 こわもての背広を着た紳士が、尋ねてきました。


 びっくりしたので、冷や汗をかきましたが、


 「なんでも法律相談所に聞きたいことがありまして。」と言うと


 「ほな、ボク、入りよし。」と言って、中に入れてくださいました。


 「おじゃまします。」

 

 法律の事はよくわかりませんが、弁護士さんがいろいろ教えてくださって、必要な資料も持ってきたので、それもみな見せました。


 すると、


 「言うとおりにしたらええようになるんやで。なんでも教えたるさかい、頼りにしいや。ひとりで悩んでたらあかんで。」と言って、契約書を机に置きました。


 「君の場合、確実に過払いやな。なんでよう確認してこんかったんや。でもまあ、うち見つけてくれたから、もう安心してええで。」


 「すみません、宜しくお願いします。」


 3か月から半年で、過払い金は還付されると聞きました。

 なんでも法律相談所に借金に関するすべてを委ねます。


 


 

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