第2話 リサイクル店と荷物整理

 借金取りから逃げるためのお金と、荷物整理のために、リサイクル店に訪問して貰って、50万円のお金を手に入れました。


 半分の25万円を借金の返済に充てて、アパートを空にして、最後の掃除をし、賃貸契約を解除して、バッグとこの身一つで夜行バスに乗り込みました。


 関西までの道のりは1000kmです。夜行バスの値段は格安でも9000円です。


 残り24万1千円を財布に、この先のことを考えていました。


 真夜中パーキングエリアの中に、路上生活者のような男がいました。私は、おにぎりと牛乳をその男に渡しました。


 私には借金があるので、この先逃げても足はつくと思います。

 だから、別れた家族に迷惑をかけたくないので、会うことは出来ません。


 きっとひもじい生活が待っていることでしょう。

 嫌だなあと思いながら、どうして飲み歩いてしまったのか、自分の弱さを反省しました。


 空を見上げると、満天の星が見えました。


 外にはもう寒い風が流れています。

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