オッちゃん、年末の大仕事の巻。
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こういうのを知ってしまうと、年末に「ご自由にお持ちください」となってるカレンダーをもらってくるのを、ちょっと躊躇してしまうな(笑)
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オッちゃんに頼まれて、カレンダーを筒状に巻いてビニールの袋に詰めるという作業を手伝いに行った。
ノルマは2時間で一人250本。
オッちゃん曰く、
2時間でできなくても、「残りはオレがやる」から、
根詰めてやらなくていいからね。こういうのは、意外に疲れるからさ。
ということなので、気楽に行ったのだが……
何を隠そう、っていうか、自分でも直前まで忘れていたのだが、
わたくし、単純作業は別に好きではないけど、大得意なのであった。。。
平たく積み上がっているカレンダーの山とビニール袋の束を見ると、血が騒ぎ出した。
どうやったら、ラクに、効率よく速く、きれいにできるか。
ここで、必殺アルバイターに変身したわたくし…
事務用の指サックをはめて、立ったまま(パン生地を広げる時のように)テーブルを使ってカレンダーを手前から細めに巻き、袋の口を開いて一気にズボッと入れると同時に、間髪入れずに袋の両端を筒の中に押し込むという作業を流れるように行った。
巻きが戻ろうとする時には、すでに袋にカレンダー全体がスッポリ入っていて自然ときれいな形になるので、何もいじらなくていい。
結果、2時間どころか、1時間45分ですべてが終わった。
途中、別室の開いたドアから、「ぶーっ」「ぶーっ」という、不思議な音が聞こえて来るようになった。
気になって部屋を覗いてみると、それはオッちゃんが袋に息を吹き込んでいる音だった。
つまり、袋の口が開きづらいうえ、口を開いても静電気でぺしゃんこにくっついているのでカレンダーの筒を入れづらい。なので、先に袋の口から息を吹き込んで完全に開いておこうという算段らしい。
「こうすると、入れやすくなるんだよ~」とドヤ顔で言いながらも、オッちゃんは息の吹き過ぎで目が回っているようで、一度に何枚かずつしか吹けないみたいだった。
最後の最後、私が先にノルマを全部終わって声をかけた時は、オッちゃんの表情はうつろだった。
「終わりました」と言うと、まだ半分以上残っている自分のノルマの山を見ながら、「オレはね、遊びながらやっていたからね~」と言う。
手伝った方がいいかとも思ったのだが、週末にノンビリやるので、もう私は帰っていいとのこと。
なので、そこで終了して、見捨てて帰ってきました。
来週、オッちゃんの息のかかったカレンダーが出回る。。。
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