第22話

1on1、部活も終わった放課後。

体育館でジャージ姿の俺達が、バスケのボールを奪い合う。


体格考えて、言いやがったなと、想わんばかりに、背が高くて持久力のある、俺のシュートを阻めない、真面目ちゃん。イヤ、チョコミントアイスのネイルっ娘。


止めろよ。礼なんてがらじゃねーつー


俺のシュートがまた決まる。


「やっぱ小娘はかないません」とネイルっ娘。


「ネイルアーチストとの進展は聞かせなくていい」

嫌な雰囲気になりそうだったので、俺が話題を反らした。

「えぇッ、兄ちゃん喜んでたのに」って


本当か?


無性に俺はチョコミントアイスが喰いたくなった。

いつものタバコの代わりに。





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