真っ白なノート
暗闇研究所
咲依里恵見(さきより・えみ)の数日間
3月12日
今日からまた学校だ。
面倒な一週間が始まった。
3月13日
今日、通学路の道で変な物を見つけた。
何だか急に出てきたのが怖かった。
3月14日
今日は変な物を覗いてみた・・・。
少し、蓋を覗いてみていたら・・・、けり落とされてしまった。
私は凄い落下間に苛まれていましたが、すぐにそれは終わって私は地面に倒れていた気がする。
でも、痛くもかゆくもないので不思議な気分でした。
周りを見渡すと、暗くて広いところだというのが分かりました。
しかも、誰もいない無虚な空間でした・・・。
3月15日
歩き続けていたのですが、何も見つかりませんし、何故かお腹も空かないうえに体も疲れないのです。
3月16日
最近、記憶があやふやで何故私がここに居るのかを思い出せません。
少しずつ、記憶が分からなくなることが少し怖いと思っています。
ちょっとだけなら周りが明るくなってた気がしました。
3月17日
手の感覚が無くなっているの事に気づいた今日でした。
ちょっと、想像したくないことが起きておりました。
感覚が無い手を見てみると、手が空間に溶けて霧散していました。
自分の手がバラバラに霧状に霧散していってるって想像してるだけで、怖いです。
ちょっとずつ自分の体も原形をとどめられないようになってる気がします。
3月18日
よく分からないけど、私の目が目の前にあります。
私の記憶が、思い出がそこらへんに霧散して、広がって、拡散して、色々なところに落ちている。
怖い。
今更気づいたことがある、ここは凄く現実感が薄い事を・・・。
こんな状態で、強い現実感にさらされたら希釈された壊れてしまう。
じゃぁ、ばいばい。
怖くなっちゃいました。
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