第23話 人喰いバステリア
皆さん『人喰いバクテリア』ってご存知ですか?
レンサ球菌などが引き起こす「壊死性筋膜炎」などを言います。
実は、少し前、親しくしていた先輩がこの病気で亡くなりました。
最初は微熱と喉の痛みで、「夏風邪かな?」なんて言って定時で帰って行きました。
翌日、出勤したのですが、更に熱が上がって「昔は一晩寝たら治ったのに、もう若く無いな」って早引きして病院へ行きました。
この時、熱のせいで足が痛いって言ってたんです。
確かに、高熱が出ると節々が痛む事ってありますよね?
その翌日も熱が下がらずお休みして……インフルはマイナスだったって連絡が来ていました。
診断も風邪だったようで、この時は、まだ熱は有っても元気だったのです。
その日、余りに体が痛く再度病院へ行って抗生物質の点滴を受けたようです。
夜になってから、意識が混濁し、救急搬送され入院しました。
その3日後には還らぬ人となったのです。
あっという間でした。
風邪って誰でも経験があって、有るからこそ自己判断してしまう事が多いと思います。
でも、気を付けて欲しいのです。
最初、風邪の症状でも、少しでも変だなと思ったら、病院へ行って下さい。
そして、最初の病院で症状の改善が見られなければ、大きな病院へ行って欲しいのです。
この病気の特徴は、体の何処かが痛くなり、患部が赤く熱を持った状態になるようです。
そして、その細菌の感染のせいで血栓が出来、白血球が運ばれない事で患部が壊死を起こし、対処が遅ければ患部の切断、最悪死に至るというのです。
それから、暫くは現実が受け入れられず、全然泣けませんでした。
ご家族が職場に私物を取りにいらして、机がすっかり綺麗になってしまったのを見たら、急激に涙が出て止まらなくなりました。
暫く、何もやる気が起きませんでした。
すっかり書く事からも遠のいていたのですが、これじゃあ天国の先輩に怒られるなぁと。
今は、少しづつ日常を取り戻しています。
健康は宝です。
つい無理をしちゃう事もあると思います。
ストレスフルな日もあると思います。
でも、自分の体の声に耳を傾けて「疲れた」と感じる前に、自分を
“あなた”は、誰にも替わる事の出来ない、たった1人の“あなた”だから。
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