第13話 呪怨の堕天使-死ニタイ……生キキテモ地獄……-
さてと時間だし行くかな。
今、6時限が始まるチャイムが鳴り俺は自分のクラス2年D組の教室へと黙々と足を運ぶ。俺は臨時とは言えイチ教師だ。生徒が本当に辛くて、悩んで、困ってる時に先生が助けなくて何が先生だ。
例え自分の立場が危なくなっても生徒と真っ向から、ぶつかって受け止めてこそ本物の教師ってもんだろ?時代遅れかもしれねぇけどな。
今日の俺はGreat Teacher Iijima(グレート・ティーチャー・飯島)略してGTIだ。コノヤロー。
そんな事を考えている内に2年D組の教室の出入口のドアの前に立ち止まる。1回、深呼吸してドアを開けて教室に入り教壇に立つ。
『起立!気をつけ!礼!』
『お願いしまーす!』
そして、いきなり本題から俺は話し出す。周りくどいのは性格に合わねぇわ。
「今日のLHR(ロングホームルーム)はだな。…イジメに着いてだ。」
するとクラスの雰囲気が、ガラリと変わり糸を張りつめた緊張感が漂う雰囲気に変わった。
「お前らイジメに着いて、どう思う?良いと思うか?悪いと思うか?手を挙げてみろ。まずは良いと思う方。」
勿論、イジメを良いと思う奴は誰もおらず誰も手を挙げない。
「んじゃ逆にイジメは悪いと思う方。」
やはりイジメは悪いと思う方が悪いと思う方が手を挙げた人数は全員。
「やっぱり、みんなはイジメは悪いと思ってるんだな。そうだな。んじゃ質問を変えるか……イジメは、イジメをする方が悪い?それともイジメをされる方が悪い?それとも、その時によって、どっちもどっち?手を挙げてみろ。」
俺はイジメについての質問を変えた。
「まずはイジメはする方が悪いって奴は手を挙げてみろ。」
まぁ、クラスの1/4が手を挙げてた。
「んじゃ、イジメはされる方が悪いって奴は手を挙げてみろ。」
これもイジメはする方が悪いと思う奴と同じくクラスの1/4が手を挙げた。
「後の残った奴はイジメはする方される方、その時によって、どっちもどっちって事で良いか?」
イジメはする方される方、その時によって、どっちもどっちの奴は黙ってるって言うことはそう思ってると判断するしか無さそうだな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます