第1話 始まり−全てはアノ日−
「あぁ、それで?」
『大翔さん貴方は堕天使って知っていますか?』
「あぁ知っている簡単に言うと悪魔だろ?」
『えぇ。大翔さんと大翔さんの彼女を襲ったあの怪物こそ堕天使なんです。』
「そうなのか……?」
俺は顔には驚きを隠せないでいた。
『大変驚いているようですね。』
「当たり前だろ。俺は元々は無論信者だからな。」
『ふふふ、でも今は信じざる得ませんよね?』
「あぁ、現に目の前に起きたしな……」
小馬鹿にした様なヨハネの言葉にはカンに障るが今は納得せざるおえない。
『堕天使とは主なる神の被造物でありながら、傲慢や嫉妬がために神に反逆し、天界を追放された天使。自由意志をもって、堕落し神から離反した天使の事です。』
「成るほど。」
『あと堕天使になった理由は3つあります。1つ目は傲慢によるもの。天界において゛自分は神を凌ぐ力を持っているのではないか゛という驕りが出てしまい、味方となる天使を集め神に対して、反旗を翻したが、結果的に敗北に終わり堕天使となってしまったもの。次に2つ目は嫉妬によるもの。神は人間に天使以上の愛情を注いでいました。当然の如くそれに反発しました。天使は炎から生みだされ、人間は土塊から、権威も無ければ力も無いのだ。そのため神に挑んだが結局は敗北し堕天使となる。最後の3つ目は自由な意志によるもの。神はもともと、天使を自分自身を尊重させるために創造したとされるが、中には神の指針に反する自由な意志を持つものがいました。実はそれを神自身が考案したもので、反する天使たちに自発的に自分を拝めさせる試みがありました。なぜなら、神は無の心中から自分自身への愛情を芽生えさせる事で、真価を見いだせたからであります。だが自由な意志を持つ天使たちに自分から服従心などなかったので、結果として堕天使になりました。以上があの怪物の正体です。分かっていただけましたか?』
そしてヨハネからの堕天使についての一通りの説明を聞きしばらく黙りながら考え込んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます