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    遅ればせながら、最後まで読ませて頂きました。結子の自分を貶めながらも文太郎を思う序盤の葛藤、前に立ちふさがる壁を越えようとする心の重さ、そして最後の文太郎の手紙から伝わってくる喪失感やかなしみ、最初から最後まで心理描写の見事な作品でした。
    戦時中という時期設定が作品の哀愁を濃くさせていますね。最後のぐっと身体が痺れるような余韻も個人的に好きです。
    いい作品をありがとうございました。