修学旅行─一日目:ホテル

 夜。大阪のホテルに泊まる。男子三人と女子三人に分かれた。さすがに女子と同じ部屋にはなれなかった…… とても悲しい。


「夜這いしていいと思う?」

「ダメだと思う」

「あらあ……ダメなのお……」

「返答の仕方のクセ」

「じゃあ俺はロビーで待ち合わせにしよう」

「大城、お前天才か?」

「いこやないか……」


 という訳で、女子陣にメッセージを送り、ロビーに集合。我が愛しの婚約者たちに早く会いたい。


「「コウ!」」

「ハル! アキ!」

「「「ぎゅー」」」

「幸太、他のお客さんいるから」

「「「あ」」」


 抱き合ったら生暖かい視線が。まあいいか。


「かおちゃん!」

「だいちゃん!」

「トイレ行こうか」

「そうだね」


 あっちのカップルのほうがヤバい話してるし。トイレで何するんですか。


「就寝時間ギリギリまでいよーよ」

「いいぞ。ここに取り出しましたるはトランプ、UNO。さあどっち」

「UNOかなー」

「ポーカーしたい」

「大富豪も捨てがたい」


 しばらくロビーで遊んだ。


 ☆


 就寝時間が近くなってきたので終了。委員長強すぎませんか? 何回勝ったの?


「私は寝るわ。ほどほどにね」

「はーい」

「俺も先に戻ってる」

「了解」


 委員長と木本を部屋に返して何をするか。ただのキスのしあいっこだ。お風呂は一緒に入れないし、一緒に寝れないから、愛をチャージして寝る。


「コウ!」

「ハル……」

「コウ~」

「アキ……」


 二人とねっとりとキスをする。


「「抱いて?」」

「あと三日間我慢して……俺もするから」

「「うん……」」


 ちなみに我慢できなかった人は先生に見つかったそうな。トイレから出たあとだったからまだ良かったが。異性交遊は難しい。

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