魂の在り方_0

可哀想、とは思うまい

そういうものだと思うのだ

目の前の事象が自然の一部で

どうこうできたものであっても

選んでしまった道が結果である


悲しい、とは思うまい

そうなってしまったのだ

目の前の事象が結果の一部で

どんなことをしても戻らない

進んでいく道は、どうやら霧の中なのか


繰り返しのラジオ

繰り返しの機械

繰り返し、繰り返し

違うのは食事と服

どれも感想は同じ


そこに魂はあるのだろうか

丸の中で歩き続ける思考で止まり

先に進まない

魂は進化するのではないのか

理性があり、言葉を交わし、思い出を語り

貴方は誰だ、と言わないはずだ

だから夢の中で見た

まだ魂のある貴女が喜んだ姿と

今の貴女を見ると、やはり、もう

貴女には魂がないのだ

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