第72話

成り行きとはいえ、Qちゃんの世話を任された。

今日からは、きちんとしよう。


まあ、ペンギンだから・・・

かなり、ハードルが高いな。


なるべく涼しくしておこう。

後は、明日詳しく調べよう。


部屋に戻る。

バケツが重い。

文字通りの意味ではなく、重く感じる。


部屋のお風呂に入る。


「Qちゃん、食事だよ」

風呂から出てきて、魚を食べる。


ペンギンが、夜行性とは昼行性とかは、どうでもいい。

ここでは、常識は通用しない・・・


どっと疲れた。

何回、思ったかな・・・


そういや、さくらはどこで寝泊まりしているんだ?

まあ、プライベートな事には、口をはさまないでおこう。

さくらが、話してくれるのを待とう。


それまで、身が持てばだが・・・


ただ、4姉妹は別々に生活しているのは、確かだろう・・・


陽が差した。


朝か・・・


横を見ると、Qちゃんがこちらを見てる。


「ご飯か・・・」

Qちゃんは、頷く。


「すまないな・・・」

≪疲れているみたいだから、気にするな≫

「そう、言ってもらえると助かる」

≪なら、食堂に行こうか?≫

「ああ。水入れておくよ」

≪夜でいいよ。ゆきおと遊ぶから≫


気を使ってくれているみたいだ。


断っておくが、僕は動物とは直接は話せない。

ただ、心が伝わxてくる気がするのだ・・・


Qちゃんと、食堂に行く。


さくらの厨房に入ると、バケツに魚が入れてあった。


【泰道くん


Qちゃんの、朝飯だよ。


君の大切な、さくらより】


用意のよろしい事で・・・


朝は、バイキング。

辺りを見回す。


さくらはいない。


今のうちに、済まそう。






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