第75話 努力と才能の関係、小説家の本質と書籍化の関係
まーりゃんさんの活動報告「ヤバイっす。誰か助けて欲しいです。」を読んで思ったのですが、僕も努力は裏切らないと思います。
http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/357203/blogkey/936436/
お気に入り数100件を超えるために、7つのステップを大紹介!
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イモータル×ソード 作者:ストリンガー プロローグ 才能って何だろうとずっと考えていた。
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【オリジナル】イモータル×ソード 【第一章 怪物誕生にまつわる話】
http://suliruku.blogspot.jp/2013/02/blog-post_8.html
イモータル×ソード 作者:ストリンガー、が作者退会により削除
http://narou-oniyomi.seesaa.net/article/414657030.html
こちらの文章など読んでも同じことが書かれているのですが、才能の本質って「何かに気づく能力」だと思います。
ナルト疾風伝の中で、天才忍者の「うちはイタチ」もそういう風に描写されているし、「若くして何かに気づく能力の高い人」が早熟の天才と呼ばれることが多いですね。
気づくといえば、自分の長所や才能は自分ではなかなか気づかないものです。なぜなら、その人にとっては当たり前に出来ることだったりするから。
これは盲点というか、常に他人の評価や言動によって気づく、判断する必要性がでてきます。
努力は才能を磨くためにするものですが、才能のある分野では、努力を努力と感じないものです。楽しいし、それは息をするように自然なことだから。
つまり、他者の評価によって自分の才能ある分野を見つけて、楽しみながら続けられることに集中するというのが基本となります。
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何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。
羽生善治(日本の将棋棋士、十九世名人 / 1970~)
努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。
イチロー(日本のプロ野球選手、日本及び米国で活躍 / 1973~)
生まれながらに才能のある者は、それを頼んで鍛錬を怠る、自惚れる。しかし、生まれつきの才能がない者は、何とか技術を身につけようと日々努力する。心構えがまるで違う。これが大事だ。
織田信長(戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、戦国大名 / 1534~1582)
天分は、持って生まれるもの。才能は、引き出すものよ。
ココ・シャネル(フランスの女性ファッションデザイナー / 1883~1971)
誰もが才能を持っている。でも能力を得るには努力が必要だ。
Everybody has talent, but ability takes hard work.
マイケル・ジョーダン(米国のバスケットボール選手 / 1963~)
努力と才能・天才より
http://meigen-ijin.com/doryokusainou/
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こういう名言もあるみたいですが、「ポテトサラダ通信 2 才能と努力
校條 剛」という話もあって、40代後半でデビューした直木賞作家、山本一力氏のエピソードも出てきます。
http://www.honya.jp/poteto/%E6%89%8D%E8%83%BD%E3%81%A8%E5%8A%AA%E5%8A%9B.html
山本一力氏の初期の新人賞に応募した長編小説はボロボロに叩かれています。
でも、数年後にデビューして、直木賞も取っている。
ここでも、何かに気づいて自分の書き方とか、やり方を変える。新人賞を受賞してる人と自分の違いを考えるとか、楽しみながら書き続けることが大事だと思われます。
僕の個人的体験から言えば、能力を発揮する人は、
1、何かに気づいて、物事の構造が見える。コツ、法則のようなもの。
2、その見えたものを頼りに「粘り強く努力」する。
3、何かのきっかけで、幸運、好機が訪れて成果が出る。
実はこの「粘り強く努力する」が実は一番、大事なのではないかと思います。
「粘り強く努力する才能」と言ってもいいのですが、才能があってもそのこと自体を辞めてしまえばダメだし、見切りが早過ぎてもいけないと思います。
「長期的に努力する力」「根性」「人間力」というか、能力とか、才能とか問題でないというか、その人間の「志」とでも言えるものがそもそも違うのです。
「意志の力」「魂」みたいなものというか、「誠意」「本気」「真剣さ」のようなものだと思います。
「本気」の気持ちは、能力や才能を超えてしまうのです。
そうとしか、表現できない何かがあります。
ただ、ここに「忍耐力」「粘り強さ」というのが加わるのですが。
腰かけのような気持では成果はでないというか、本気で精一杯やって、もう何もやれることがないくらいやって、初めて幸運の女神は手を差し伸べるという感じでしょうか?
そんな「覚悟」で神の力は発動しないよ、その人の「魂」をどれだけ小説に捧げるか?その対価にどんな犠牲を払うか?を神様は見ているように思います。
だから、「本気」にならないと、何も変化は生まれない。
その人の「本気度」と「粘り強さ」が才能や能力の開花を生むように思っています。
そういう境地というか、小説の主人公が生きて実在してるような感覚というか、その作品世界との一体感というか、没入することが必要な感じがします。
もう、外界の世界の自分の評価など気にならない、自分の作品世界が十分に展開され、物語の登場人物がまるで生きてるように躍動していく。
そんな状態になれたら、たぶん、その作品は書籍化されるでしょう。
努力、才能、書籍化?
そんなもん関係ない。
自分はこの作品を書けて本当に良かった。
主人公たちが愛おしいし、彼らが苦しんだり、戦ったり、幸せになったり、そういう世界を一緒に見れて、その世界で暮らせて、とてもとても幸福だった。
そんな境地に立てたら、たぶん、その小説は「逆説的に」書籍化されるだろうと思います。
そういうのが小説を書く楽しみなんではないかと思います。
そういう作者は小説を書くのを辞めないと思うし、小説を書くこと自体が楽しい訳だし、ずっと続けていくうちに何かの成果は出ると思われます。
作品世界との一体感が小説家にとって一番、大事かなと思いますね。
僕なんか、まだ、全く書かれていない「鬼ノ城戦記」の名シーンを思い出すたびに、何度も泣いてしまうし、やっぱり全く書かれていない「魔導天使」の第一話のクライマックスで何度も泣いています。
やっぱり全く書かれていない「少女格闘伝説」の第二部(第一部は完成してます)の名シーンで胸が熱くなったりします(爆)
そこまで書くのが大変なんですが、もう完全に物語の大きな流れは見えてるし、もう書くだけなんですが、そういう書きたいシーンを書くために、もうその作品が面白いかどうかさえ関係ないというか、全く他者の評価など関係ないというか、この物語を書くことを神様に定められてしまったので仕方ないよねという感じで小説を書いています。いや、書けてないですが(笑)
作家の栗本薫も言ってましたが、小説が売れるとか、賞を取るとかは、作家にとって、あまり重要ではないことに思えます。
新人賞を取らないとデビューはできないのですが、それは小説家の本質とは何か違うと思うのです。
外側ではなく、小説の世界そのものに入り込んでいく能力に磨きをかけるといいますか、そっちの方が大事なように思います。
その結果として、逆に外から評価されるのであって、誰かに気に入られようとして自分を偽ってもいいことがないように思うのです。
それがその人の作家性というものであり、それがないと作家には、小説家になれないように思うのです。
何か今回は分かりにくい話でしたが、次回も書籍化考察、もう少し具体的、現実的な外的条件について考えてみます。
(あとがき)
「イモータル×ソード」は続きを読みたかった小説ですが、残念ながら作者は削除して消えてしまいました。
たぶん、書籍化可能な作品だったでしょうね。
最近、小説が全然、書けてないですが、何とか「人狼戦記~少女格闘伝説外伝~」(もう少しで完結)、「安倍晴明と安東総理のやり直し転生譚」(書ければ今年中に完結)は何とか完結させたいですね。
2018/5/15 7:12
https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/375169170/episode/1055974
2014/07/03 19:27
https://ncode.syosetu.com/n4163bx/75/
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