第46話 冒頭に自分の一番、書きたいことを詰め込め!/星海社FICTIONS新人賞選評座談会
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星海社FICTIONS新人賞
星海社FICTIONS新人賞の投稿受付は“年中無休、毎日が応募受付日”&4ヶ月ごとに結果発表!
星海社FICTIONSのすべての売上げから1%を、未来の才能に投資。
目指せ、世界最高の賞金額。
http://sai-zen-sen.jp/publications/award/new_face_award.html
応募規定
対象小説。ただし商業作品として発表されていないものに限る。
次回締め切り2014年4月14日(月)(必着)
当面は年三回、4ヶ月おきの〆切を予定しています。
(締め切り日に受け取りの出来なかった作品につきましては、次回へ繰り越しとさせていただきます。)
原稿枚数ワープロで400字詰原稿用紙換算300枚以上。A4サイズ、1行30字x20~30行、縦組で作成して下さい。初めに20字前後のキャッチコピーと800字程度のあらすじを添えてダブルクリップでとじること。
別紙に①タイトル、②本名、③ペンネーム(あれば)、④年齢、⑤性別、⑥職業、⑦略歴、⑧郵便番号、⑨住所、⑩電話番号、⑪原稿枚数を明記してください。
データ原稿のデータ(WindowsもしくはMacで開く事が出来るテキストデータ)をCD-RまたはUSBメモリに書き込んで必ず同封して下さい。
原稿送付先〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-14 音羽YKビル4階
星海社 星海社FICTIONS編集部「星海社FICTIONS新人賞」募集係
発表受賞作は、以下の日程で『最前線』上にて発表いたします。
・13年12月9日〆切回の受賞作は、14年2月に発表
・14年4月14日〆切回の受賞作は、14年6月に発表
また、座談会でペンネームを公開させていただくことがありますので、あらかじめご了承下さい。
出版優秀作品は『最前線』に掲載いたします。また、星海社FICTIONSより出版いたします。
賞金「星海社FICTIONS」の一年間の全売上げの1%を年間の受賞者数で割った額とさせていただきます。
その他プロアマ問わず。ご応募は一回の募集につきましてお一人様一作品までに限らせていただきます。応募原稿および原稿のデータを書き込んだメディアは返却いたしません。
また問い合わせには応じられません。感熱紙による投稿、二重投稿はご遠慮下さい。
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“年中無休、毎日が応募受付日”というのがいいよね。
全く容赦のない批評と座談会とかもいい。
大変だけど、凄く鍛えられると思います。
賞金400万というのが魅力的だが、3月に来るフィットハイブリット車のローン一括返済し、奥さんの自動車教習所代&車も買えるよと思いました。
世の中そんなに甘くはないが、結婚すると、生活に追われるんですね。
自分ひとりでなくて、もうひとり背負って生きないいけないしね。
今日、奥さんからかなり早い誕生日プレゼントの青いマフラーが届き、僕は凄く幸せです。
その時、坂崎文明は知らなかった。
星海社FICTIONS新人賞の選評座談会という地獄が待っていることに……。
この座談会は「メフィスト賞」(ミステリー系の作品が多いみたいですね)に比べると、かなり優しい感じの雰囲気になってます。
でも、本質的には変わらないと思います。
編集者さんは、やはりビジネスマンでもあって、作品は同時に「商品」でもあるので、最初の30枚でエンジンをMAXまで吹かせ!と言っています。
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太田 そう。巨匠ならそれも許されるんだけど、新人はそうじゃないからね。応募作品はあなたの「作品」であると同時に、「商品」になるんだということも考えて欲しい。もっと最初の30枚でエンジンを限界までふかして欲しい。せっかくのデビュー作なんだしね。
http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa001/01/01.html
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これは最初、面白くないと続き読んでくれないし、僕もそうなんですけど作品書いてて作品の出だしが「だるいなあ」と思ったことはありませんか?
栗本薫の小説道場でも「出だしがだるい」というのはよく言われていて、いっそ、冒頭を30枚ぐらいカットしても問題ないんじゃないか?と思うことがあります。戦闘シーンとか、クライマックスから描くべきではないかと。
これはどうも出だしに作品世界とかの説明をしてしまうのが原因ではないかと思います。
僕もそうですが初心者にありがちなことで、「魔法少女まどか☆マギカ」のように冒頭にクライマックスのワルプルギスの夜の印象的なシーンを挿入するという手法も考えられます。
http://www.madoka-magica.com/tv/
自分の書きたいシーンを(説明ではなく描写して)冒頭30枚に凝縮して書くというのは、作品を読んでもらうために、そして、ビジネス的にも重要であると思います。
これが僕の書きたいことだ!ということを作品の冒頭30枚に詰め込みましょう。
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平林 地方出身者にとって「東京」って、憧れの対象であると同時に憎しみの対象でもあるし、目指すことによって自分をどうしようもなくすり減らして不幸になってしまうことだってある。それでも、東京の重力から逃れられない魂の問題を扱った小説なんです。だから、この書き方で良かったんだと僕は思います。
http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa001/01/01.html
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この「舞台を東京にしてしまう問題」ですが、僕は年のせいか神社めぐりが好きで古代史ファンなので、この吉備の国(岡山県)の古代の歴史世界とかが憧れだったりします。
古事記の世界とか京都の方が憧れで、東京は凄いとは思いますが「匿名捜査官タグ」とか六本木アンダーヒルズとか、それっぽい架空の地名にしてごまかしています。
あまりいけない場所より、自分のよく知ってる身近な場所を舞台に選んだ方が、東京在住の編集者さんには新鮮だし、リアリティでるんじゃないかと思います。
大阪にこだわった、故やしきたかじんさんとか(歌手→名司会者)も「やっぱ好きやねん」というヒット曲の他に、「東京」という曲があったりしますが、逆にちらっと東京を出すのもいいかなとも思います。
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太田 応援はしてあげたいんだよ。正直、この人は純文学の新人賞だと受賞まではできないと思うし、ライトノベルには全くといっていいほど向いていない。
山中 出せる賞がうちしかない。
太田 でも、商品にするビジョンが今のところ浮かばないんだよ。小説としてどう売るか、というところは僕もアイデアがないですね。それから、「岡山」と「上京」という大きなテーマをこの人の中で今回使ってしまっている。多分この人にとってはかなりいいテーマだと思うんです。それをぜんぶ封印した上で、書けるものがあるのかどうかも気になります。
太田 でも、応援してあげるとしたら、我が星海社FICTIONS編集部以外にはないだろうなぁ。
平林 応援したいです。
太田 わかった。それじゃ、平林さんの心意気に応えよう。担当するとかじゃなくって応援枠ということで、平林さん、一度会ってみたら?
平林 はい、すぐに連絡します!
山中 でも、連絡先が……。
平林 いや、住所は判明しているので、電報を打ちます!
太田 いまどき電報かよ!(笑)。いやあ、殊能将之しゅのうまさゆきさんのデビューを彷彿とさせるなあ……。頼むから投稿者は、連絡先をちゃんと書いてくれよ!
http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa001/01/01.html
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電話番号は書きましょう(泣)メールでもいいかも。
結構、こういうコメントもらえるとありがたいですね。いや、小説家に向いてない!とか言われそうな感じもしますが。
この賞、結構、懐深いと申しますか、ジャンル違いでもいろいろコメントはくれそうですね。適性もわかるかも。
やっぱり、自分の作品の「売り」、ここが面白いんだ!というものを見つけるのが重要な感じがします。
僕が文章書いたり、小説を書く動機ですが、書きたいことがあるというのもあるのですが、滅多に褒められたことがない亡くなった父親が、ちらっと僕の小説を読んで、歴史の新人賞に出してみればということを言われたりしました。
あと、九州の毎日新聞の就職(青田買い)説明会セミナーで、「科学と宗教」(バランス感覚の良さが評価され)というエッセイ(やっぱりエッセイ!)を書いて現役記者さん絶賛されたことですかね。
あとで青田買いに引っかかって面接に呼ばれたのですが、日米貿易摩擦につてアメリカを叩きまくって!(新聞記者はバランス感覚が大事)、一時面接で落ちる訳ですが。
TBSの一次面接のエッセイ(当然、エッセイ!)も合格しましたが、自分に自信がなく二次面接にはいかず、内定もらってた某準大手の菓子メーカーのセールスになって、いきなり北関東に配属されます。
あ、やっぱり、僕はエッセイの才能(欠点はバランスの悪さ、自信のなさ)はちょっぴりあるみたいですね。そこが僕の「売り」だったのか、わかってなかった(爆)
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受賞作、誕生か!
太田 じゃあラスト、いきますか。『ブレイク君コア』。
山中 人格が入れ替わるというのはありがちな話なんですが、面白く読めました。肉体をまたいで人格が入れ替わることによって、性別もめまぐるしく入れ替わって、見てる方の恋愛観も次第にぐちゃぐちゃになっていく……引き込まれましたね。
太田 冒頭部分はめちゃくちゃいいんだよ。雨の中自転車をガシガシ踏みつける女の子が出てきて、しかも、自分でその自転車に乗って去っていっちゃうという(笑)。
平林 女の子の登場の仕方は抜群でしたね。
http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa001/01/01.html
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冒頭の30枚の印象が作品評価に直結しています。
ここ重要な点なので繰り返します。
作品冒頭の構成は細心の注意が必要ですね。ここでその後の評価のすべてが決まります。
ここが面白くなかったら、もう読んでもらえない。
将棋に例えたら、序盤がダメだと挽回は難しいですね。序盤に飛車角をタダでとられて駒損したようなものですね。圧倒的に不利です。
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山中 全体的に、登場人物の容姿に関する描写が少なすぎるんですよね。
太田 この女の子ふたりの描き分けに関してだけはばっちりできてるから、余計に惜しいんだよね。ふたり目に出てくる女の子なんて、すっごい萌える属性じゃん? 「もっとおいしくできるのに!」っていう惜しさがすごくあるよ。このあたりを補強するには何を読めばいいの? やっぱり『俺妹おれいも』?
平林 うーん、秋葉原で話題になっているライトノベルを読んでもらうのが一番ですよね。技術的にすごく参考になると思います。
太田 僕が思うにこの人は、読書量が圧倒的に足りてないんだと思うんだよ。だからこそこういうものが書ける。センスだけで書いているからこその魅力があるんだけど、やっぱりもっと小説を読まなきゃダメだと思う。
http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa001/01/01.html
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登場人物が出てきた最初に、容姿、服装の描写をするというお話です。
さらっと、2~3行でもいいと思います。なるべくイメージできる印象的な感じで描写して。
栗本薫の小説道場でも、口酸っぱく言われていて、道場主の栗本薫は『魔界水滸伝』の葛城秌子の描写に20枚を使用してます。長すぎです(笑)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E7%95%8C%E6%B0%B4%E6%BB%B8%E4%BC%9D
栗本ファンでもある小説家の久美沙織は「小説道場でやっちゃいけないということを、道場主(栗本薫)は全部やってる!」と言ってますね。
天才は何をやっても許される。上手いので。
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受賞作、決定!
太田 めでたく受賞作が決定しました。小泉陽一朗(こいずみよういちろう)『ブレイク君コア』! 現在絶賛改稿作業中で、改稿が終わり次第『最前線』に掲載予定&星海社FICTIONSより刊行予定です!
山中 受賞の決め手は?
太田 小泉さんがイケメンだったのと、あとは返事が良かったからかな。
一同 本気っすか?
太田 冗談はさておいて、直接会ってみて、あ、この人には雰囲気があるな、才能があるなって感じたのが決め手だね。大物感があるのもいい。一日も早くこの才能を読者のもとに届けたいぜ!
平林 小泉さんは、第1回受賞者の栄誉と重責を同時に背負うことになります。
太田 彼なら頑張ってくれると信じています!
柿内 新しい恋が始まる予感がします! 小泉陽一朗という名の才能と。
山中 彼と一緒に太田さんを越えたいです! やろう、小泉君!
平林 (山中を冷ややかに一瞥して)今回の選考で「次回に期待」という評価だった方のリベンジをお待ちしています。一番いい原稿を頼む!
http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa001/01/01.html
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小泉陽一朗(こいずみよういちろう)『ブレイク君コア』!ですが、第一回受賞作になっています。西尾維新的イラストになってますね。ちょっと違うけど。
http://sai-zen-sen.jp/awards/breakkimicore/
「第1回星海社FICTIONS新人賞 1行コメント」も面白いです。
http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa001/01/01.html
僕もこの賞に応募してみます。
ただ、今回の4月の間に合わない気がしますね。間に合わない場合、次回に回してくれるのがこの賞のいいところです。
次回もこの座談会解説が続くかも(コピペで文字数が稼げるが、出版の際に著作権調整、問い合わせが問題が発生する)ですが、「ハチワンダイバー」(柴田ヨクサル作画)という将棋の真剣師のマンガで、格闘技とかマイナーな分野の作品で新人賞を受賞するコツを解説します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%81%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC
江戸川乱歩賞の話もしないとね。
(あとがき)
昨日は「由加山でヨガ」に参加してて、インドネシアヨガというのをやってました。
http://www.yugasan.or.jp/yoga/yoga_chirashi_page.html
インドネシアの踊り~INDONESIAN DANCE, GAMELAN~
https://youtu.be/N0iwtG5qNPA
インドから伝わったヨガがインドネシアの踊り(ちょっとイメージ的には太極拳的な)と融合してたりして、最初は足の裏から付け根までマッサージ→太陽礼拝→ゆっくりとした太極拳的なインドネシアの踊りというメニューでした。
インドネシアの踊りは上の動画のように早くはなく、ゆっくりとした太極拳的な動きで「美しい花」という名前の踊りらしいが、検索しても出てこない。
太陽の光、背筋に光の柱をイメージする。
山から流れる水など、ちょっと瞑想も入ってるリラックス系のヨガで、筋トレ的な要素もあるけど、負荷低めの湯ガでした。
美人講師の方がおめでたらしく、8月ぐらいまでマタ二ティヨガ代わりにヨガは続けてくれるらしく、9、10月は代行の講師の方が来てくれるそうです。
先月から月一で通ってるが、身体はブランクあるのでまだまだ硬いです。
修練します。
リラックスしすぎてあくびがでて眠くなるけどね。
2018/4/16 6:36
https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/375169170/episode/1008223
2014/02/11 17:50
https://ncode.syosetu.com/n4163bx/46/
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