第210話昼下がりの散歩

 昼食を食べ終わって、気分が良かったので歩いてみることにした。外は秋晴れ。太陽がいっぱいに柔らかい日差しを与えてくれる。よきかな、よきかな。

 河原の土手をトコトコ歩く。周りの木々が茶色く色づいている。そよそよと風が吹く。心地いい。

 虫の音はほとんどもう聴かない。秋も終盤に差し掛かろうとしている。こんなに気分のいい日は貴重だ。厳しい寒さがやってくる前の、ほんのひととき、安らぎを与えてくれる。

 一時間ばかり歩いたところで、近くのホームセンターに寄った。身の回りで使う品をカゴに入れていく。皿洗いのスポンジ、輪ゴム、乾電池、などなど。今日は備品の補充を完璧にしておこう。

 帰り道、人がいないことを確認して、口笛を吹いてみる。音が周りに染み込んでいく。こんなに気分のいい日はやはり外に出て正解だ。この際、人がいないからマスクも外してしまおう。コロナよさようなら、太陽よこんにちわ。

 そんなこんなで、帰ってきた。日用品の補充は完璧で、気分も上々。さて、これからなにをしようかな。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る