第177話久々の外食

 先日、緊急事態宣言が解除されたので早速ファミレスで昼食をとった。客がまばらで、しかも客と客との間がかなり離れている。過剰なほどのソーシャルディスタンスである。メニューもタブレット端末になっていて接客が自動式になっていた。

なんともさみしい限りだが、これが現状でできる精一杯のコロナ対策なのだろう。

 若鳥の唐揚げ、おろしポン酢しょうゆがけを注文し、待ちながらランチスープをすする。すると遠くのほうで客の笑い声が聞こえてきた。そこで思ったのだが、店側がいくらコロナ対策をしても客同士が近くでおしゃべりをしていたらほとんどソーシャルディスタンスにならないのでは、ということである。もちろんランチタイムで同僚と食事に来るのが悪いというのではない。ただ、ソーシャルディスタンスが形だけでその実態は全くの効果なしということにもなりかねない。

 どこまで人と人との接触を断つのか。難しい判断を迫られている。

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