第170話コロナの中、運動してみた
休日を迎えるたびに、自宅で過ごすという生活に飽きた。だから近所にある河原の土手を一時間かけて歩いてみた。出発は朝6時、誰もいないだろうと思い、ひそひそと歩き出したが、土手に到着してみて驚いた。そこには、人、人、人。人間だらけである。皆考えることは同じようだ。人を避けて自然を満喫しようとすると、同じような人達と出会うのであった。
しばらくどうしようかと思ったが、密であるほどの距離感ではないので歩くことにした。10分ばかり歩くと、緑が目に染みた。朝日に照らされた草花がまぶしい。不思議なことに周りの人間に意識は向かずひたすら自然と相対した一時間であった。コロナ災害がなければこのような大切なひと時が得られなかったと思うと複雑な気持ちだ。
こんな近所にこんないい場所があったとは盲点であったが、今後もここを我が拠り所として訪れたい。本当に朝日はきれいであった。
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