第2話登録
それと、冒険者ギルドに入会すると、ダンジョンの情報を貰えたり、獲得した報酬に応じてボーナス報酬が毎月貰えます。
冒険者ギルドには様々な下部組織のような大手パーティーから中小のパーティーがたくさんあります。
大手のパーティーに所属すれば、高優遇が受けられます。
ですが、パーティーのリーダーの推薦状や承認が必要となります。
「そうか。推薦状ないんだよな…そのパーティーには必ず入らないといけないのか?」
「いえいえ……そんなことはありません。冒険者シャルマンギルドに外部団員として入ることは必須ですが、パーティーに所属しない無所属という形での加入となります。また、そのようなソロや少数の仲間内だけのパーティーでやりたいという人はたくさんいますので、安心してください」
「それじゃ、ソロにするか」
「かしこまりました。ソロでの登録ですね。もちろん、途中からでもパーティーへの加入はできます。ただし、大手になるとなかなか離脱させてくれないところも多いのご注意ください。では、依頼について説明しますね。FからSランクの様々な依頼を用意しています。ゼルフォード様は初級冒険者ですが、マスターランクの魔術師なので、高ランクの依頼が受注可能です」
「そうか。それは良かった」
受注方法は基本的にどこの場所にいても受注が可能です。
ただ、ギルドへ直接納品してくれれば、仲介料が80%少なくて済みます。
間接の方法は空中に画面を展開して頂き、依頼受注の欄に視線を向けて、依頼書が表示され、同意ボタンをタップして頂ければ、受注完了です。
直接の方法は冒険者ギルド連盟(下層には大手ギルドが4つ)に指定された施設の掲示板に依頼の張り紙があるので、それをサインして、受付に提出してもらえば受注完了で、すぐにダンジョンへ向かえます。
過程としては依頼物を冒険者ギルドに納品して頂き、依頼者に転送され、依頼人の承認が確認が取れ次第、受諾者に報酬が送金されます。
その他に関してだと、パーティーでの依頼の報酬に関してですが、そのパーティーのリーダーに支払われるようになっています。
分配には関してはパーティー内で取り決めをしてください。
「説明はこんなところでしょうね……あの、頼みたいことがあるんです」
「頼みたいこと?」
すると、また、受付嬢は泣き出した。
え? どうした?
「ゼルフォード様! お願いです! シャルマン商人ギルドにも一応入って下さいませんか……? 実は冒険者なる御方が多くて、商人になる御方は少ないんです」
商人か……。
想像もつかなかったな。
俺はずっと戦闘系のスキルばっかり覚えていたから、生産系のスキルはほとんど無い。
それに、俺に商人の交渉術やコミュニティーや資金なんてものはない。
「すまないが……俺は」
「お願いします!」
俺の手は彼女の両手に握り締められ、潤んだ紅の両眼で見つめてくる。
参ったな……。
まあ、ここは快く引き受けて、嫌になったら辞めればいいんだ。
「分かったよ。それで、魔術師と商人の兼務ってできるのか?」
「分かったよ。それで、魔術師と商人の兼務ってできるのか?」
「本当にいいんですか!? これなら、私……人気受付嬢は無理でも、最優秀受付嬢なら成れるかもっ! そんなことになったら嬉しくて……私泣いちゃいます」
「取り込み中は悪いんだが、どうなんだ? できるのか?」
「はい! 本業は魔術師をしながら、ダンジョンに潜って、珍しい薬草や食材を獲得して、ギルドに納品してくれれば副業の商人は成り立ちます! 錬金術や創作系術の類でもあれば、加工品で大儲け!」
はは……純粋な笑顔に騙されてるような気もしてきた……ともあれ元気になって良かった……良かった。
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