第5話方針

とりあえず、現状ゼアークは地図を見て、近場の強国に対する評価に関しては、きっと小国は悪いだろう。


それを利用することにした。


(それに、ダンジョンの力に関しては、小国でも知っているだろうしな。)


そんなことを考えていると、続々と幹部たちが集まってきた。


「全員集まりました。」


「ありがとう。

それではこれからこのダンジョンについての今後の方針について話していく。」


今では、ダンジョン内の幹部に関しては、全てのモンスターが理性を持っているので、作戦についてもしっかりと言葉に出して説明をしないといけないのだ。


「さて、我々の今後の方針について、まずは大雑把に説明をしよう。

まず、大雑把に言うと、このダンジョンはこれから地上への進出を図る。」


「しかしゼアーク様、現状もダンジョンの上に村を作っていますが?」


知性ステータスを伸ばしておいた幹部がそのような質問をしてきた。


「そうだな。しかしそれでもひとつの国の町レベルだろう?」


「ええ、しかし、我々はダンジョン。地下で生産性は補えていると思いますが?」


「そうだな。持続可能という点だったら、何も問題ないだろう。

しかし、我々の力を世界に知らしめたくはないのか?」


「確かに・・・」


彼は、知的であると同時に向上心の塊のような魔族である。


このようなあおりかたをされてしまっては、何とかしてでも地上に自分たちの力を示したくなるのだ。


「他に質問があるものはいるか?」


もともと、このダンジョンがゼアーク中心で回っているということもあるが、ゼアークの意見には基本的に反対派でない。


さっきの幹部もゼアークの意見に質問はいていたが、それでも反対はしていなかった。


つまり、ゼアークが確認するまでもなく、この意見に関しては採用されるのだった。


「それで、実際にはどうするのですか?」


さっきの幹部がまた重要な質問をしてきた。


「まずは人間の国との協力に入る。」


「人間との協力ですか?」


さっきまで人間に自分たちの力を見せつけるといっていたのに、協力するというのはどういうことなのかという疑問がわいているのだろう。


「安心しろ。最終的にはその国に関しても、我々の支配下に置く。

言ってしまえば、物資の供給地点だ。」


実際に、ただの戦力だけに関しては、このダンジョンがもしも全世界を相手取っても勝てるだろう。


しかし、ゼアークが望む世界は、人間と魔族が共存(昔の植民地みたいに、魔族優先の共存)を目指しているのだ。


つまり、人間を根絶やしにするだけでは意味がないのだ。


「しかし、そんなに簡単に、魔族との協力をする国があるでしょうか?長年、魔族と人間は戦ってきました。

まぁ、基本的には向こう側から攻めてきて、やられて逆恨みをしているだけですが…」


そう、魔族から攻めることなんてめったにはなかったのだ。


「そうだな。それじゃあ、最初の一国に関しては、我々の力だけで倒そう。

そして、我々の力を理解して、倫理観よりも、国力増加を志す国が現れたらその国との協力をしよう。」


こうして、ダンジョンの目標が決まったのだった。





ノベルバ以外の人用報告。

主がけがをしました。

そのため、投稿できないことがあるかもしれませんが、お許しください。

けがに関しましては、ツイッターに乗っています。

写真では、手だけを取っていますが、両肘を包帯を巻いているので、結構書くときに痛みが走ります。

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